
にして赤色を揚ぐるものなり」とあり、「揚ぐ」とは〔淮南子、脩務訓〕「
質を抑へて赤
を揚ぐ」というのと同じく、その色が表面にあらわれることをいう。また紅青ともいう。〔三国志、魏、東夷、倭人伝〕に、卑弥呼に紺青五十匹を与えたという記述がある。
mは絳ko
mと声近く、また紅hongもこの系統の語であろう。絳は大赤、紅は赤白色、紺は深青にして表面に赤光を発するもので、その色相に通ずるところがある。
▶・紺青▶・紺
▶・紺殿▶・紺瞳▶・紺髪▶・紺縹▶・紺碧▶・紺坊▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
染色の一種。藍汁をもって染める染色法で,《倭訓栞》にも〈紺は藍を搔たてゝ染るもの也〉とみえるが,室町時代以降の商品経済の発達とともに,紺染が商業としても飛躍的に発展し,1349年(正平4・貞和5)には,紺染を商う紺座や紺屋(こうや)の店舗と推測される史料がみられる。それとともに染色技法も高められ,室町時代初頭成立の《庭訓往来》に京都の〈猪熊紺〉があげられているのは,この染めがすでに京都の名産として名を成していたことを示している。紺染を中心とする京都の染色は,代表的な名産としての地位を保ち続け,《田植草紙》にも〈そめてほされたこんや(紺屋)のかきのかたひら(柿帷子),(中略)かたやゑもんを京かうかき(紺搔)になろうた〉などと謡われて,その技術は諸国のものをはるかにしのぐものであった。
→アイ(藍)
執筆者:川嶋 将生
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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