親しむ(読み)シタシム

デジタル大辞泉 「親しむ」の意味・読み・例文・類語

したし・む【親しむ】

[動マ五(四)]
親密に接する。親しくする。「子供たちに―・まれる遊び」「幼いころから―・んだ友」
いつも接してなじむ。「読書に―・む」「自然に―・む」
[可能]したしめる
[類語]解け合う馴染む打ち解けるファミリアフレンドリーアットホームドメスティック家庭的心安い水いらず親しい近しい気安いむつまじい親密懇意昵懇じっこん懇親別懇ねんご親愛和気藹藹あいあい仲良し気が置けない人なつこい取っ付きやすい懐こい如才ない調子がいいなれなれしい馴染み深いつうつうつうかあ息が合う反りが合う反り馬が合う気が合う肌が合う琴瑟きんしつ相和す打てば響く意気投合心を通わす心が通う胸襟を開く腹を割る心を開く心を許す気を許す肝胆相照らす心を交わす心を以て心に伝う

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精選版 日本国語大辞典 「親しむ」の意味・読み・例文・類語

したし・む【親】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙 ( 「した(心)し(染)む」の意ともいう )
  2. ある人と親しくする。むつまじくする。心やすくする。懇意にする。したしぶ。
    1. [初出の実例]「隣境の諸国、其の賤しき種(やから)なりといふことを鄙(かたな)むでともに交親(シタシム)こと莫し」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)三)
    2. 「未だ親(シタシマ)ざるに交りの久からん事を語ひ」(出典:太平記(14C後)三四)
  3. ある物事何度も接して、身近に感じる。
    1. [初出の実例]「一度親しみ馴つるに功徳深く染(そみ)にたり」(出典:今昔物語集(1120頃か)三)
    2. 「戸棚から八犬伝、三国誌などを引っぱり出し、おなじみの信乃や道節、孔明や関羽に親しむ」(出典:龍舌蘭(1905)〈寺田寅彦〉)

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