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ふ」、また〔周礼、春官、大卜〕「
そ國の大貞」の〔
司農注〕に「貞は問なり」とみえ、卜問の訓は知られていたのである。卜辞には「甲子、卜して
(なん)(卜人の名)貞(と)ふ」という定式がある。卜問によって神意にかなうことが知られ、それより貞正の意となる。字はまた偵に作る。
立〕貞 カソカニ・サダカニ 〔字鏡集〕貞 サダカニ・カソカニ・トブラフ・サダシ・マサシ・サダム
(禎)など四字を収め、また鼎を貞の省声とする。貞はもと
に作り、貞はその省文である。
▶・貞婉▶・貞介▶・貞愨▶・貞確▶・貞
▶・貞軌▶・貞期▶・貞吉▶・貞休▶・貞勁▶・貞潔▶・貞堅▶・貞賢▶・貞固▶・貞士▶・貞志▶・貞実▶・貞淑▶・貞順▶・貞醇▶・貞純▶・貞女▶・貞松▶・貞心▶・貞臣▶・貞信▶・貞真▶・貞慎▶・貞人▶・貞仁▶・貞粋▶・貞静▶・貞誠▶・貞石▶・貞節▶・貞専▶・貞素▶・貞操▶・貞端▶・貞兆▶・貞直▶・貞度▶・貞特▶・貞白▶・貞
▶・貞婦▶・貞夫▶・貞符▶・貞方▶・貞芳▶・貞木▶・貞明▶・貞理▶・貞諒▶・貞良▶・貞烈▶・貞廉▶・貞和▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...