百科事典マイペディア 「還元(哲学)」の意味・わかりやすい解説
還元(哲学)【かんげん】
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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哲学のすべての問題は、結局、「世界と人間」という問題に帰着し、しかもその際、人間が経験し知る限りでの世界は、人間の意識体験を通して「現象」する以外にない。意識とよばれる自然の光なしには、なにものも照らされ開示されはしない。それゆえ、「意識」に世界経験(事物経験や他者経験)の可能性の制約、根拠を求めるのは、デカルトやカント以来、哲学の常道である。フッサールの「現象学的還元」理論によれば、意識=現象のうちに世界が現出してくる機制、世界現象の可能性の制約をみるためには、「できあがった」対象物から、それを「本源的に与える」意識にすべてをまず「還元」すべきである。
なお、現象学とは別に論理実証主義でいわれる還元もあるが、これは、科学上の有意味な概念や命題が、形而上(けいじじょう)学的な主張とは違って、検証可能な観察命題の集合に「還元」可能であることをさす。
[山崎庸佑]
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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