デジタル大辞泉
「猫」の意味・読み・例文・類語
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猫
猫 ねこ 夜行性 やこうせい の哺乳 ほにゅう 動物。狩 か りが得意で、ネズミを退治 たいじ する動物として、人間に飼 か われるようになったのは、5千年ほど前といわれる。近年の猫ブームで、ペット として飼う人がふえている。
更新日:2017年5月25日
出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説 共同通信ニュース用語解説について 情報
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ね‐こ【猫】
〘 名詞 〙 ( 鳴き声に、親愛の気持を表わす「こ」の付いたものという )① ネコ科に属する家畜化された飼いネコのこと。野生のネコはヤマネコと総称し飼いネコと区別する。体はしなやかで、足指の裏には厚い肉球があり音をたてずに歩く。ひげ(触毛)は暗所の活動に役立ち、瞳孔(どうこう) は明暗に応じて開閉する。社会性の強いイヌに比べ、ネコは本来が単独生活者で、飼いネコであっても野外で自力でネズミや小鳥などを捕食し野良ネコ化しやすい。ペルシアネコ ・シャムネコ などの品種があり、毛色によって三毛ネコ・黒ネコ・トラネコなどと区別する。古代エジプト時代に野生のリビアヤマネコを原種に家畜化された。日本で猫を飼うようになったのは、奈良時代に中国から渡来してから。一説によると仏教伝来 の際、経典を鼠の害から守るために猫を添えたという。皮は三味線の胴張りに用いる。ねこま。[初出の実例]「我、正月一日狸(ネコ) に成りて汝が家に入りし時〈略〉〈興福寺本訓釈 狸 禰己〉」(出典:日本霊異記(810‐824)上) 「うへにさぶらふ御ねこは、かうぶりにて命婦のおとどとて」(出典:枕草子(10C終)九) ② 表面だけ柔和に見せかけること。知っていても知らないふりをすること、また、そのような人。猫かぶり。「猫をかぶる」③ 魚好きであること。また、その人。[初出の実例]「きとくな事・あのまあ魚喰(ネコ) が夏精進」(出典:雑俳・軽口頓作(1709)) ④ ( ① の皮を用いるところから ) 三味線の異称。[初出の実例]「サアサア騒ぎやせう騒ぎやせう〈略〉猫(ネコ) を一疋持って来て、何ぞ唸って」(出典:人情本・娘太平記操早引(1837‐39)初) ⑤ ( 三味線を使う職業であるところから ) 芸妓の異称。[初出の実例]「これかこれかとまちゐけるに、ねこ一人(ひとり) 来り」(出典:咄本・芳野山(1773)猫) ⑥ ( 「寝子」からか ) 私娼の異称。近世、大坂では堀江(西区北堀江)付近、江戸では本所回向院前(墨田区両国二丁目)などに多かったという。また転じて、江戸ではこれらの岡場所の称。[初出の実例]「本所回向院前、一つ目辨天門前、此二箇所を猫といふ」(出典:随筆・親子草(1797頃)一) ⑦ 「ねこぜ(猫背) 」の略。⑧ 「ねこひばち(猫火鉢) 」の略。[初出の実例]「置火燵には櫓火燵・行火(あんくゎ) ・猫(ネコ) ・辻番・大和火燵等の類あり」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎 〉中) ⑨ 「ねこぐるま(猫車) 」の略。⑩ 「ねこいらず(猫不要) 」の略。[初出の実例]「燐のにほひが鼻を衝き、猫を嚥んだなと私は直ぐ感じた」(出典:多甚古村(1939)〈井伏鱒二〉私娼と女給の件) ⑪ ( 根子とも ) 船具の一つ。和船のまつらの端などの押えや当て物として打ちつける小さい木。〔和漢船用集(1766)〕⑫ ふいご の内側についていて空気の出る穴をふさぐ皮。〔日葡辞書 (1603‐04)〕⑬ 情人。また、色男。寛政(一七八九‐一八〇一 )頃、江戸吉原遊郭での流行語。[初出の実例]「『舛楼の客人はねこか』『いいへ、おたんちんのほふサ』」(出典:洒落本・鄽数可佳妓(1800)一日)
出典 精選版 日本国語大辞典 精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「猫」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」 普及版 字通について 情報
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猫
ベルギー出身の作家ジョルジュ・シムノンの長編小説 (1967)。原題《〈仏〉Le Chat》。
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出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」 動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の 猫の言及
【ミヤオ族(苗族)】より
…事実,史上に現れるミヤオ族の記載には上述のほか《後漢書》西羌(せいきよう)伝に見える〈三苗〉,唐代樊綽(はんしやく)撰《蛮書》などに見える黔,涇,巴,夏四邑苗衆の例,南北朝時代の《梁書》武陵王伝に見える〈武陵王自九黎侵軼,三苗寇擾〉などの例がある。さらにミヤオの名称は宋代の朱輔撰《渓蛮叢笑(けいばんそうしよう)》,または《元史》世祖本紀などに〈猫〉または〈貓〉として現れる。明代には,《明実録》や《明史》土司伝に土司上官あるいは反賊の頭目としてミヤオ族の動向が多く記述されている。…
※「猫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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