夏鳥(読み)ナツドリ

デジタル大辞泉 「夏鳥」の意味・読み・例文・類語

なつ‐どり【夏鳥】

ある地域に春から夏に渡来して繁殖し、秋に南方へ渡る鳥。日本ではツバメカッコウヨタカサンコウチョウなど。→冬鳥
[類語]野鳥水鳥水禽海鳥家禽飼い鳥渡り鳥候鳥冬鳥漂鳥留鳥旅鳥迷鳥禁鳥保護鳥益鳥害鳥雄鶏雌鳥小鳥猛禽鳴禽珍鳥始祖鳥

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精選版 日本国語大辞典 「夏鳥」の意味・読み・例文・類語

なつ‐どり【夏鳥】

  1. 〘 名詞 〙 候鳥の一種。ある地域に春から初夏ころ現われて繁殖し、秋に去る鳥。日本ではツバメ、オオルリ、カッコウ、ヨシキリ類など。厳密には特定の地域に関して言う。たとえばムクドリは北海道東部では夏鳥だが、関東平野では留鳥であり南九州では冬鳥である。
    1. [初出の実例]「この夏鳥は、この湖で越冬するのがかなりいるときいていたが」(出典:埋葬(1971)〈立原正秋〉四)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「夏鳥」の意味・わかりやすい解説

夏鳥
なつどり
summer visitor
summer resident
summer bird

ある一つの地域でみられる鳥のなかで、毎年春になると現れてそこで繁殖し、晩夏か秋に姿を消すものをいう。夏鳥は主として北半球温帯寒帯でみられる。

浦本昌紀

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改訂新版 世界大百科事典 「夏鳥」の意味・わかりやすい解説

夏鳥 (なつどり)

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世界大百科事典(旧版)内の夏鳥の言及

【渡り鳥】より

…やがてこれらの鳥も秋になると南をさして渡っていく。前者を冬鳥winter bird,後者を夏鳥summer birdという。さらにこれらのほかに,北極圏やシベリア地方で繁殖し,オーストラリア方面まで渡って越冬するオオジシギをはじめトウネン,ムナグロ,ダイゼンなどシギ・チドリ類は,春と秋の年2回日本に立ち寄るので,これらを旅鳥travelerと呼んでいる。…

※「夏鳥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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