尊い(読み)トウトイ

デジタル大辞泉 「尊い」の意味・読み・例文・類語

とうと・い〔たふとい〕【尊い/貴い】

[形][文]たふと・し[ク]
崇高で近寄りがたい。神聖である。また、高貴である。たっとい。「―・い神仏
かむさびて高く―・き駿河なる富士高嶺を」〈・三一七〉
きわめて価値が高い。非常に貴重である。たっとい。「―・い命」「―・い犠牲を払う」
高徳である。ありがたい。
横川になにがし僧都とかいひて、いと―・き人住みけり」〈手習
[派生]とうとがる[動ラ五]とうとげ[形動]とうとさ[名]
[類語]高貴貴重珍重得難い珍しい稀有大切重要異色異彩珍貴珍稀大事だいじ肝要肝心緊要枢要かなめきも肝心要有意義意義深い千金耳寄り掛け替えのない

たっと・い【尊い/貴い】

[形][文]たっと・し[ク]《「たふとし」の音変化。やや古風な語》「とうとい」に同じ。「―・い教え」
あによめ贈物が…彼には―・かった」〈漱石それから
[派生]たっとさ[名]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android