(読み)キモ

デジタル大辞泉「肝」の解説

きも【肝/胆】

内臓の主要部分。特に、肝臓。「鳥の―」
内臓の総称。五臓六腑ろっぷ
力。気力。精神力。「―の太い人」
物事の重要な点。急所。「話の―」
思慮。くふう。
「あまりに―過ぎてしてけるにこそ」〈沙石集・七〉
[補説]「肝に据えかねる」という言い方について→腹に据えかねる[補説]
[類語](1はらわた心胆/(4大切重要大事だいじ肝要肝心緊要枢要かなめ肝心要有意義意義深い千金耳寄り掛け替えのない

かん【肝】[漢字項目]

常用漢字] [音]カン(呉)(漢) [訓]きも
〈カン〉
五臓の一。きも。「肝臓肝油肝硬変
精神の働きの場としてのきも。「肝胆肝銘心肝肺肝
大切なところ。かなめ。「肝心肝腎肝要
〈きも(ぎも)〉「度肝

かん【肝】

肝臓。きも。〈日葡
《昔、の宿るところとされたところから》心。まごころ。
「―ヲクダク」〈日葡

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精選版 日本国語大辞典「肝」の解説

かん【肝】

〘名〙
① 五臓の一つ。肝臓。きも。肝の臓。
※史記抄(1477)四「蘇林は質如石似肝は、石の如なはさこそあるらう」
② (古く、魂の所在、考えの出るところとされたところから) こころ。
※日葡辞書(1603‐04)「Canuo(カンヲ) クダク〈訳〉あることに力を入れる」 〔史記‐鄒陽伝〕

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世界大百科事典 第2版「肝」の解説

きも【肝】

一般に広く内臓を指す語。胆とも書く。《万葉集》135歌の中に〈肝向(きもむか)ふ心を痛み〉とあり,〈きもむかう〉は心にかかる枕言葉である。枕言葉として通用しえたのは,当時の内臓についての知識が一般化していた度合を示すものだが,この〈きも〉は肝臓と同一とは言いがたい。胆囊としばしば混同され,他方では心や魂を指す語だったからである。〈肝が太い〉(《宇治拾遺物語》),〈胆に銘ずる〉(《平家物語》),〈肝をくだく〉(《蜻蛉日記》),〈肝をつぶす〉(《太平記》),〈肝を冷やす〉(同)などと言う。

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世界大百科事典内のの言及

【肝臓】より

…ギリシア語ではhēparといい,この語幹hēpa‐が肝炎hepatitis,肝臓癌hepatomaなどに用いられている。日本では古くは肝(きも)と呼ばれ,五臓六腑の一つとされる。…

※「肝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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