デジタル大辞泉
「状況」の意味・読み・例文・類語
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じょう‐きょうジャウキャウ【状況・情況】
- 〘 名詞 〙
- ① ある時代、場所、事件などが、時とともに移り動いていく、その時その時の様子。また、ある人の置かれている、さまざまな環境の有様。情境。
- [初出の実例]「我今この時の事を回顧すれば、当日快楽の情況を想起し」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)
- ② 軍事上の環境や状態の変化。異状。
- [初出の実例]「守兵の数三分の一に減じ、砲半数を減ずるが如き情況(ジャウキョウ)は」(出典:雑嚢(1914)〈桜井忠温〉一一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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状況
じょうきょう
situation
外から観察、記述される客観的な環境とは区別された、人間がそれを生きざるをえず、また生きることによってのみ開示される場をいう。人間は宙に浮いた無世界的な主観ではなく、状況のうちでの存在である。そのことは、人間が状況のうちで制限され拘束されてしか行為することができない、という否定的な意味をもつだけではない。状況のうちでのみ人間は人間的自由の主体として存在することができるのである。状況は実存哲学の重要な概念である。ヤスパースは、人間によって変えることのできない状況――死、苦悩、争い、責め――を限界状況と名づけた。ハイデッガーにおいて、状況は本来的に実存する者にとってのみ開示される。サルトルは、状況を即自の偶然性と対自の自由との緊張関係のうちでとらえている。
[細川亮一]
『サルトル著、松浪信三郎訳『存在と無』(1956・人文書院)』
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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状況
じょうきょう
situation
古くはアリストテレスの範疇の一つである「位置」がこれに相当するが,20世紀の実存哲学,特にサルトルの思想において重要な概念となった。特定の時と環境における人間存在の具体的な全体的関係をいう。状況は,環境が人間存在の行動を束縛する面と人間存在が環境を変えていこうとする自由との面から構成される。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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普及版 字通
「状況」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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