デジタル大辞泉
「釈」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
しゃく【釈】
〘名〙
① 文章や語句の意味をとき明かすこと。また、その文。
※往生要集(984‐985)大文一〇「上品之人、階位設深、下品三生、豈非二我等一耶。況彼後釈、既取二十信以前凡夫一、為二上品三一」
※日蓮遺文‐持妙法華問答鈔(1263)「面々各々に教門をしつらひ、釈を作り、義を立て証得菩提を志す」
② 講釈すること。講談などを語ること。また、その人。講釈師。
※浮世草子・近代艷隠者(1686)三「
半鐘の声きこへて、老翁も釈
(シャク)をやむれば」
③ (
釈迦牟尼(しゃかむに)の「釈」の字をとっていう語) 仏語。
(イ) 昔、
出家が
釈迦の弟子であることを表わすために姓として用いた語で、「
釈家」「釈氏」などと熟字する。また、転じて、
僧侶。または仏教、
仏門。
※霊異記(810‐824)上「釈義覚は本(もと)百済の人なり」
しゃく‐・す【釈】
〘他サ変〙 注釈・解釈する。
※百座法談(1110)三月二四日「
阿彌陀経、此経を我祖師慈恩大師方等経の印鏡と尺したまへり」
※
太平記(14C後)
二一「歌の心を釈
(シャク)しければ」
せき‐・す【釈】
〘他サ変〙 ときあかす。説明する。解釈する。しゃくする。
※
妙貞問答(1605)中「
孔子の随て是を釈
(セキ)するをも、通じて是を彖と申侍」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報