ウォルフ(Johann Rudolf Wolf)(読み)うぉるふ(英語表記)Johann Rudolf Wolf

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウォルフ(Johann Rudolf Wolf)
うぉるふ
Johann Rudolf Wolf
(1816―1893)

スイス天文学者。チューリヒ近郊に生まれ、同地の工科大学を卒業後、さらにウィーン大学ベルリン大学天文学専攻。1839年ベルン工業専門学校教授、1844~1855年ベルリン大学とチューリヒ大学との兼任教授、1864年チューリヒ大学付置天文台を創設し台長就任太陽観測に精進し、太陽活動の定量的表示法として「ウォルフ黒点相対数」を考案、設定し、1852年にその消長周期が11.1年であることを確認した。1877年には名著『天文学史』を刊行した。

[島村福太郎]

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