ぽろぽろ(読み)ポロポロ

デジタル大辞泉 「ぽろぽろ」の意味・読み・例文・類語

ぽろ‐ぽろ

[副](スル)ぼろぼろ」よりやや軽い感じを表す語。「涙をぽろぽろ(と)こぼす」「悪事ぽろぽろ(と)露見する」
[形動]もろく砕けるさま。
「可い加減冷めて―になった御飯に」〈近松秋江別れたる妻に送る手紙
アクセントロポロ、はポロポロ
[補説]書名別項。→ポロポロ
[類語]ほろほろぽたぽたぽとぽとたらたらぼろぼろぼたぼたぼとぼとだらだらはらはらぽつぽつぱらぱらばらばらぽろりほたほたぽつりぽつりぽつりぽつんはらりぱらりほろりぽたりどくどくたらりちょろちょろちょろりとくとくしたたりだくだくぽとり滴る滴り落ちる垂らす垂れるこぼれるほとばしるあふれる

ぽろぽろ【ポロポロ】[書名]

田中小実昌短編小説自身の戦争体験を基にした作品。昭和54年(1979)刊行同年、第15回谷崎潤一郎賞受賞。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぽろぽろ」の意味・読み・例文・類語

ぽろ‐ぽろ

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 小さい粒状の物がこぼれ落ちるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ぽろぽろと種を落して行く」(出典:土(1910)〈長塚節〉六)
    2. 涙がつづけてこぼれ落ちるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「只ポロポロ涙を落して居りました」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉八八)
    3. 粘りけがなくばらばらなさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「麦ばかりのぽろぽろした飯」(出典:土(1910)〈長塚節〉五)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 固い物がもろくこなごなにくだけるさま。また、水分を失った物などがくだけるさま。
    1. [初出の実例]「枯れてポロポロになった茶色の花片(はなびら)が」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android