ランタン(英語表記)lanthanum

翻訳|lanthanum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ランタン
lanthanum

元素記号 La ,原子番号 57,原子量 138.9055。周期表3族の希土類元素で,ランタノイド元素の1つ。おもな鉱石にはモナズ石,灰重石,セル石などがある。地殻存在量 30ppm,海水中の存在量 0.02μg/l で,希土類元素中ではセリウムに次いで豊富な元素である。 1839年スウェーデンの化学者 C.モサンデルによりセリウムの酸化物中から発見され,ランタンと命名された。「隠された」という意味である。単体はスズ白色金属で,融点 810℃,比重 6.17。かなり活性で,熱水を分解して水素を発生させ,また容易に鉱酸と反応して溶ける。酸化数3。発火合金の成分として使用され,またガラス成分として用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

ランタン

一般にろうそくを用いた携帯用の照明具をいい,提灯(ちょうちん),灯籠(とうろう)などを意味する英語lanternに由来。日本では特に西洋風の船内用釣ランプ,携帯用角灯,中国風の釣灯籠などをいう。

ランタン

元素記号はLa。原子番号57,原子量138.90547。融点920℃,沸点3461℃。希土類元素の一つ。1839年モサンデルが発見。スズ白色の金属。スズより硬く亜鉛より軟らかい。空気中では常温で表面が酸化され,445℃以上で引火。冷水には徐々に熱水には急速に侵される。希無機酸に易溶。各種合金に添加。主要鉱石はモナズ石,セル石など。
→関連項目ランタノイド元素レアアース

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世界大百科事典 第2版の解説

ランタン【lanthanum】

周期表元素記号=La 原子番号=57原子量=138.9055±3地殻中の存在度=30ppm(27位)安定核種存在比 138La=0.089%,139La=99.911%融点=920℃ 沸点=3469℃比重=6.19(α‐ランタン),6.17(β‐ランタン)電子配置=[Xe]5d16s2 おもな酸化数=III周期表第IIIA族に属する希土類元素のうちのランタノイドの一つ。1839年スウェーデンのモサンデルC.G.Mosander(1797‐1858)が,それまで単一と思われていたセリウムから初めて分離し,セリウムに隠されていたという意味でギリシア語のlanthanō(隠れている)にちなんで命名した。

ランタン【lantern】

灯火を納める透明な箱のこと。提灯もこれに含まれるが,一般にはろうそくを用いた携帯用の照明具をさし,おりたたみ式で外面に雲母をはり,風防としたものが多い。懐中電灯が一般化し,利用は少なくなったが,登山の際のテント内の照明具として用いられる。石油を用いた手さげの照明具はカンテラと呼んでいる。【徳久 球雄】

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大辞林 第三版の解説

ランタン【lantern】

手さげの角形のランプ。角灯。

ランタン【Lanthan】

ランタノイドの一。元素記号 La  原子番号57。原子量138.9。銀白色の金属。展性・延性に乏しい。発火合金ミッシュメタルや高温超伝導体の成分として用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ランタン
らんたん
lanthanum

周期表第3族に属し、希土類元素の一つ。1839年スウェーデンのモサンデルによって、セリウムの酸化物から初めて分離されたので、ギリシア語のlanthanein(隠れている)にちなんで命名された。主要鉱物はバストネサイト、モナズ石など。塩化物の溶融塩電解によって白色の金属を得る。室温ではα(アルファ)型が安定。292~868℃ではβ(ベータ)型、868℃以上ではγ(ガンマ)型が安定。空気中に置くと、室温で表面が酸化され、445℃以上で燃えて酸化物となる。高温では水素や窒素とも反応する。冷水とは徐々に、熱水や酸には速やかに水素を発して溶けて酸化数の塩をつくる。水素吸蔵合金(LaNi5など)、触媒、光学ガラス、熱電子放射体などの用途がある。[守永健一・中原勝儼]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ランタン

〘名〙 (lantern) 角型で四面をガラス張りにした灯火。軒などにつり下げたりして用いる。角灯。また、提灯(ちょうちん)の意でいうこともある。ラテルネ。
※駅夫日記(1907)〈白柳秀湖〉一「遠方シグナルの信号燈(ランターン)を懸けに行って」

ランタン

〘名〙 (Lanthan) 第五七番元素。記号 La 原子量一三八・九〇五五。希土類元素の一つ。銀白色の金属。非常に酸化されやすく、四四五度以上で燃えて酸化物となる。合金の触媒、光学ガラスなどに用いる。〔稿本化学語彙(1900)〕

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