上擦る(読み)ウワズル

デジタル大辞泉 「上擦る」の意味・読み・例文・類語

うわ‐ず・る〔うは‐〕【上擦る】

[動ラ五(四)]
1 声が高く浮ついたような調子になる。「変に―・った声」
2 興奮して気持ちが高ぶり、落ち着きがなくなる。逆上する。「―・った行動」
3 軽々しいと思わせる言動をとる。
「―・った彼の言説でも、時には、鈍厚な佐々には才気煥発に聞こえた」〈里見弴・善心悪心〉
[類語]うろうろ・うろちょろ・どぎまぎ・おたおた・まごまご・どぎどぎ・そわそわ・もじもじ・ぐじぐじ・ぐずぐず・いじいじ・因循・くよくよ・うじうじ・ちゃかちゃか・そそくさ・あたふた・うそうそ・ふらふら・よたよた・もぞもぞ・ちょこまか・ふわふわ・おどおど・せかせか・びくびく・きょときょと・こせこせ・ぐらぐら・せわしい・倉皇・せっかち・あくせく・気ぜわしい・軽佻浮薄・浮薄・闇雲やみくも・性急・右往左往・軽挙妄動・後先なし・うわつく・うろたえる・心急せく

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精選版 日本国語大辞典 「上擦る」の意味・読み・例文・類語

うわ‐ず・るうは‥【上擦】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. ① うわすべりする。上の方がなめらかですべる。
  3. ② 考えや行動が軽薄になる。
    1. [初出の実例]「キガ uwazurite(ウワズリテ)」(出典:改正増補和英語林集成(1886))
  4. ③ 音などがうわついた感じになる。興奮して声の調子が高くなる。
    1. [初出の実例]「『ええ、分りました〈略〉』と声が逆上(ウハズ)る」(出典:其面影(1906)〈二葉亭四迷〉一九)
  5. ④ 頭に血がのぼってぽうっとする。興奮状態にいう。
    1. [初出の実例]「上(ウハ)ずった興奮と弱々しく鋭くなった神経とを」(出典:范の犯罪(1913)〈志賀直哉〉)
  6. ⑤ 魚が水面近く浮き出て、群れ泳ぐ。

上擦るの補助注記

近世には「うわずる」の確例がなく、類義の語では「うわもる」「かみずる」が使われている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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