勝(漢字)

普及版 字通「勝(漢字)」の解説


常用漢字 12画

(旧字)
12画

[字音] ショウ
[字訓] たえる・まさる・かつ

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は(よう)。(しよう)・(とう)はその転音。はもとに作り、盤(舟)中にものを盛(い)れ、これを捧げて(おく)る意。〔説文〕十三下に「任(た)ふるなり」とあり、堪える意とする。任とは肩にかつぐこと。力は耒(すき)の象形。に勝敗の意があるのは、耒(すき)(力)にものを供えて祀り、農事の吉凶を卜し、神意にかなうことをとしたのであろう。敗の卜文の最も古い形は、貝を殴(う)つ形で、貝占いの法を示す字と思われる。勝敗はいずれも、占卜に関する語であった。また婦人の髪飾りを華勝(かしよう)・戴勝(たいしよう)のようにいうのは、呪飾の意があるのであろう。神意にかなうことから、は「勝(た)う」「勝(まさ)る」「勝(すぐ)れる」の意となり、また名勝・勝遊・勝友のように用いる。〔礼記、楽記〕「樂しみ(す)ぐるときは則ちる」とは、過甚の意である。

[訓義]
1. たえる、よくする、あたる、かなう、神意にかなう。
2. まさる、かつ、おさえる、とめる。
3. すぐれる、多い、あまる。
4. 婦人の髪飾り。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 カツ・マサル・スグル・タフ・アグ・アゲテ・フナニ・コハシ・マタク・カヘリミル・カナフ

[語系]
sjing、(称)thjingは声義に通ずるところがある。〔国語、晋語四〕「中(こころ)、(かな)はず」は「(かな)はず」の意。またともに「あぐ」の訓がある。

[熟語]
勝衣・勝異・勝引・勝・勝会・勝・勝気・勝境勝景・勝形勝彦・勝語・勝構勝国勝算・勝残勝士・勝事・勝質・勝日・勝趣・勝処・勝所・勝情・勝壌・勝状・勝迹・勝夕・勝跡・勝節・勝絶・勝践・勝餞・勝談・勝地・勝致・勝朝・勝躅・勝途・勝任・勝敗・勝否・勝負・勝伏・勝服・勝・勝便・勝遊・勝友・勝覧・勝利・勝流・勝侶
[下接語]
圧勝・花勝・華勝・快勝・角勝・奸勝・奇勝・義勝・巨勝・玉勝・形勝・計勝・景勝・決勝・健勝・賢勝・最勝・殊勝・祝勝常勝・制勝・清勝・絶勝・占勝・戦勝全勝・卒勝・大勝・戴勝・探勝・地勝・超勝・貞勝・必勝・名勝・幽勝・雄勝・優勝・厭勝・力勝・霊勝・連勝

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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