日本大百科全書(ニッポニカ) 「境川(山梨県)」の意味・わかりやすい解説
境川(山梨県)
さかいがわ
山梨県中部、東八代郡(ひがしやつしろぐん)にあった旧村名(境川村(むら))。現在は笛吹(ふえふき)市の西部を占める一地区。2004年(平成16)春日居(かすがい)町、石和(いさわ)町、御坂(みさか)町、一宮(いちのみや)町、八代(やつしろ)町と合併、市制施行して笛吹市となる。旧村域は、甲府盆地の南縁、御坂(みさか)山地北麓(ほくろく)の曽根丘陵(そねきゅうりょう)の東半を占める。国道358号が通じ、中央自動車道の甲府南インターチェンジが近い。果樹栽培が盛んである。丘陵上には縄文時代の遺跡(京原遺跡、辻(つじ)遺跡など)をはじめ、古墳も43基を数え、小丘坊ヶ峰(ぼうがみね)には5基の電波塔が立ち、甲府盆地の夜景が美しい。俳人飯田蛇笏(いいだだこつ)・飯田龍太(りゅうた)父子の生地・居住地で、小黒坂(おぐろさか)に「山廬庵(さんろあん)」がある。
[横田忠夫]
『『境川村誌』(1978・境川村)』
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