敬遠(読み)ケイエン

デジタル大辞泉 「敬遠」の意味・読み・例文・類語

けい‐えん〔‐ヱン〕【敬遠】

[名](スル)
1 表面では敬う態度で、実際にはかかわりを持たないようにすること。「口うるさいので周囲から敬遠される」
2 かかわりを持つことを嫌ってその物事を避けること。「めんどうな仕事を敬遠する」
3 野球で、投手が打者との勝負を避け、故意に四球を与えること。「強打者を敬遠する」
[類語]忌避・回避・不可避・よける・避ける・いなす・躱かわす・逸そらす・外す・逸それる・外れる・受け流す・逃避・退避・退散・退去・退却・避難・待避・肩透かし

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精選版 日本国語大辞典 「敬遠」の意味・読み・例文・類語

けい‐えん‥ヱン【敬遠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ( 「礼記‐表記」の「尊レ命事レ鬼、敬レ神而遠レ之」による ) うやまって、近づきけがさないこと。
  3. ② 表面はうやまう様子をして、実はうとんじ遠ざけて親しまないこと。また、単に人や物事を避けること。
    1. [初出の実例]「憐れな者、卑しむべき者、貧しき者が他人であったなら、彼は其の人を慰め、敬遠し、恵む事が出来たであらう」(出典:異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉二)
  4. ③ 野球の戦術の一つとして、投手が意識的に打者に四球を与えること。
    1. [初出の実例]「阪神のベンチは敬遠策をとるかも知れぬ」(出典:一刀斎は背番号6(1955)〈五味康祐〉四)

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故事成語を知る辞典 「敬遠」の解説

敬遠

敬っているふりをしながら、実際には関わりを持たないようにすること。

[使用例] 日本人は、真面目な精神力を費やさなければならない恋愛を敬遠して出雲の神様だの、三々九度のさかずき事だのという簡単なオマジナイで、男女が結びつく習慣をつくった[石坂洋次郎*青い山脈|1947]

[由来] 「論語―雍よう也や」の孔子のことば。弟子から「知」について問われて、「社会人としてするべきことをきちんと行い、『鬼神は敬して之これを遠ざく(霊や神といったものは、大切にして軽々しくは近づかない)』こと」だと答えています。本来は大切にするところにポイントがあるはずですが、やがて、関わりを持たないという意味で使われるようになりました。

〔異形〕敬して遠ざける。

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普及版 字通 「敬遠」の読み・字形・画数・意味

【敬遠】けいえん(ゑん)

敬して遠ざける。狎れ親しまぬこと。〔論語、雍也〕樊遲(はんち)知を問ふ。子曰く、民の義を務め、鬼をして之れをざく。知と謂(い)ふべし。

字通「敬」の項目を見る。

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