デジタル大辞泉
「果」の意味・読み・例文・類語
か〔クワ〕【果】
[名]
1 《〈梵〉phalaの訳》仏語。
㋐原因から生じた結果。⇔因。
㋑過去の行為から生じた結果。報い。⇔因。
㋒仏道修行によって得た悟りの境地。
2 木の実。くだもの。
[接尾]助数詞。くだものを数えるのに用いる。「柿一果」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かクヮ【果】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 果実のこと。くだもの。
- [初出の実例]「譬ば長者の田に種子を蒔、水をひき、時に随て、つくろひて後、此種子を長ぜざれといはねども、必ず其果を得るが如し」(出典:梵舜本沙石集(1283)二)
- [その他の文献]〔周礼‐地官・場人〕
- ② 物事の結果。また、善悪の行ないに応じて受ける報い。果報。⇔因。
- [初出の実例]「罪を作れば定(さだめ)て果を感ずる也」(出典:今昔物語集(1120頃か)三)
- [その他の文献]〔徐陵‐東陽双林寺傅大士碑〕
- ③ 仏教の真理を悟ること。悟りの境地。
- [初出の実例]「勒(つとめ)の果(クヮ)に至るものは、少女なれ共心至り」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)三)
- ④ 勇気があること。
- [初出の実例]「君智而謀、果而恵」(出典:性霊集‐三(835頃)贈伴按察平章事赴陸府詩)
- ⑤ 石・斛(こく)の異称。
- [初出の実例]「布施事多田色々歎申、廿果銭沙汰、今十果事、来秋可二沙汰一之由捧二請文一了」(出典:経覚私要鈔‐嘉吉三年(1443)六月九日)
- [ 2 ] 〘 接尾語 〙 くだもの類を数えるのに用いる語。
- [初出の実例]「大なる梨子・柿〈略〉一二果を食つるに」(出典:今昔物語集(1120頃か)一三)
はて【果】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「はてる(果)」の連用形の名詞化 )
- ① はてること。物事の終わり。しまい。末。最終。最後。
- [初出の実例]「いろみえでゆきつもりたる身のはてやつひにけぬべきやまひなるらん」(出典:貫之集(945頃)一〇)
- 「追付(おしつけ)両(りょう)芝居が果(ハテ)でござりませうが」(出典:洒落本・初葉南志(1780))
- ② 人の死後の忌(いみ)や喪の終わり。また、その時に行なう仏事。四十九日、また一周忌。
- [初出の実例]「桃園兵部卿宮うせ給て、御はて九月つごもりにしたまひけるに」(出典:大和物語(947‐957頃)九)
- ③ いちばんはしの所。
- [初出の実例]「東路のみちのはてなる常陸帯のかごとばかりもあひみてし哉」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)五)
- ④ 人の境遇の最後に行きついたところ。ふつう悪くなった場合にいう。おちぶれはてた姿。末路。なれのはて。
- [初出の実例]「太后は、邯鄲の傾城のはてぢゃほどに、不調で淫乱なぞ」(出典:史記抄(1477)五)
- ⑤ 一年の最後の月。一二月。はての月。
- [初出の実例]「果の朔日(ついたち)の朝から 節季候の来れば風雅も師走哉」(出典:俳諧・俳諧勧進牒(1691))
はか
し【果】
- 〘 形容詞シク活用 〙 はかばかしい。
- [初出の実例]「はかしうも無事を本にするぞ」(出典:漢書列伝綿景抄(1467頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「果」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の果の言及
【塩】より
…炉は石組みのもの,石敷きのもの,灰土で壁をつくるものなどあり,大は福井県大飯町船岡遺跡の長径約5m,短径約1.8mの石敷炉,小は香川県坂出市ナカンダ浜の長径約1.0m,短径約0.7mの灰土炉などがある。製塩土器でつくられた塩が,さらに加熱固型化され,いわゆる焼塩にされる場合もあり,古代の文献にみえる顆(か)あるいは果という計量単位は,こうした固型焼塩の存在を示すものであろう。したがって,製塩土器が内陸で炭灰とともに発見されることがあるのは,単に運搬容器としてだけでなく,搬入先で焼塩が行われたことをも示す。…
※「果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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