瑪瑙(読み)メノウ(その他表記)agate

翻訳|agate

デジタル大辞泉 「瑪瑙」の意味・読み・例文・類語

め‐のう〔‐ナウ〕【××瑙】

石英結晶集合体玉髄ぎょくずい)で、色や透明度の違いにより層状縞模様をもつもの。色は乳白・灰・赤褐色など変化に富む。宝石装飾品とされ、また硬質なので乳鉢にも使われる。アゲート
[類語]宝石たまぎょく宝玉勾玉原石金剛石ダイヤモンド玻璃石英水晶クリスタルクオーツ紫水晶アメシスト猫目石キャッツアイエメラルド翠玉緑玉石トパーズ黄玉オパール蛋白石トルコ石ターコイズガーネット柘榴石瑠璃鋼玉ルビーサファイア翡翠碧玉琥珀真珠パール

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精選版 日本国語大辞典 「瑪瑙」の意味・読み・例文・類語

め‐のう‥ナウ【瑪瑙・馬脳】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「め」は「瑪」「馬」の呉音 ) 縞状を呈する玉髄(ぎょくずい)二酸化ケイ素主成分とし、赤・白・緑・褐色などの縞は沈殿面に平行に生じる。北海道・富山・石川などの火山岩空洞に産し、装飾用。金、銀、瑠璃(るり)等とともに仏教の七宝の一つ。
    1. [初出の実例]「摂津国の人百済(くたら)の新興(にひき)(しろ)き馬瑙(メナウ)を献る」(出典:日本書紀(720)朱鳥元年正月(北野本南北朝期訓))
    2. [その他の文献]〔杜甫‐韋諷録事宅観曹将軍画馬図歌〕

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岩石学辞典 「瑪瑙」の解説

瑪瑙

潜晶質の石英の薄い透明な縞状となった物質.一般には種々の色の帯,苔に似た形あるいは不規則な雲状などが特徴である.様々な名称があり,瑪瑙碧玉(agate-jasper),フォルテフィケーション・アゲート(fortification agate),leucachates,cerachates,苔瑪瑙moss agate),オニックス(onyx),紅縞瑪瑙(sardonix)などがある.普通は火山岩の空洞中にシリカが沈澱して形成される[Hill : 1774, Dana : 1951].瑪瑙の質は隠微晶質,繊維状で縞状の玉髄(chalcedony)の一種であり,一般に岩石の空洞を蛋白石,玉髄,石英が順次層状に沈澱して生じたものである[木下ほか : 1966, Phllips & Griffin : 1981].フォルテフィケーション・アゲートは,堡塁(要塞)を,思わせるような多角形の縁をもつ宝石用瑪瑙,紅縞瑪瑙はカメオ細工に使われる玉髄の一種のこと[ランダムハウス : 1994].

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普及版 字通 「瑪瑙」の読み・字形・画数・意味

【瑪瑙】めのう(なう)

玉の名。めのう。魏・文帝〔瑪瑙の勒の賦の序〕瑪瑙は玉の屬なり。西域より出づ。錯し、馬腦に似たるり。故に其の方人、因りて以て之れに名づく。

字通「瑪」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「瑪瑙」の意味・わかりやすい解説

瑪瑙
めのう
agate

アゲート。宝石の一種。シリカ鉱物玉髄。本質的には水晶で,火山岩中に生じた空洞内にできる。空洞の形に応じて発達していくために断面が縞状 (→サードオニックス ) をなし,石英がコロイド状に集った白色部分や,赤鉄鉱などによる赤褐色部分など,美観を呈するものが多いので,宝玉細工や装飾目的の材料として利用される。硬度7,比重 2.62。主産地はドイツ,イタリア,メキシコ,ブラジルなどで,日本でも北海道や能登半島で産する。

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百科事典マイペディア 「瑪瑙」の意味・わかりやすい解説

瑪瑙【めのう】

古くから装飾,細工物に用いられてきた宝石で,玉髄の一種。樹脂光沢があり緻密(ちみつ)塊状。他の鉱物質が浸透して白,褐色,赤,帯青色など,色が不規則に分布した模様を作る。模様には縞(しま)状,同心円状,雲状,枝状などがあり,縞状のものを特にオニクスonyxという。

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デジタル大辞泉プラス 「瑪瑙」の解説

瑪瑙

金魚の体色の名。淡い茶色、または青と茶が混じったものをさす。

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