精選版 日本国語大辞典 「確か・慥か」の意味・読み・例文・類語
たし‐か【確か・慥か】
(「たしに」の「たし」に、接尾語「か」の付いたもの)
[1] 〘形動〙
① 真実があってしっかりしているさま。心にすきがなくて動揺しないさま。
② 実があって信用できるさま。あぶなげなく安心できるさま。
③ (多く「たしかに」の形で副詞的に用いる) ことの実現に間違いのないさま。確実であるさま。
※蜻蛉(974頃)上「たしかに来とあらば、おづおづも」
④ 間違いなく判断できるさま。あやふやな点がなくはっきりしているさま。明確なさま。
⑤ 間違いなく正確なさま。ぴたりと当たっているさま。
※落窪(10C後)二「たしかに案内せさせてこそおりさせ給はましか」
※今昔(1120頃か)二「未だ其物の員(かず)(たしか)に不思えず」
※虎寛本狂言・目近(室町末‐近世初)「そなたへ被仰付たは、たしかこめこめとやら仰られた」
たしか‐さ
〘名〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報