普及版 字通 「筒(漢字)」の読み・字形・画数・意味
筒
常用漢字 12画
[字訓] つつ・さかずき
[説文解字]
[字形] 形声
声符は同(どう)。同は筒形の器。〔書、顧命〕に「上宗(官名)、同瑁(どうばう)(酒器)を奉ず」とあって、同は杯の名。筒は〔説文〕五上に「簫なり」とあり、〔段注〕に洞簫という楽器の名とする。尺八の類である。すべて竹筒をいう。
[訓義]
1. つつ、竹のつつ。
2. 洞簫、尺八の類。
3. さかずき。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕筒 ツツ 〔立〕筒 ツツ・ケ・タケノツツ
[語系]
筒・同・洞dongは同声。同は古く酒爵を意味し、また〔周礼、春官、典同〕に竹の楽器の名とする。筒はその繁文とみてよい。すべて空洞のものをいう。
[熟語]
筒瓦▶・筒灑▶・筒子▶・筒車▶・筒炙▶・筒竹▶・筒薬▶・筒輪▶
[下接語]
筒・円筒・煙筒・気筒・射筒・水筒・筒・筒・筒・竹筒・飯筒・封筒
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報