身を砕く(読み)ミヲクダク

デジタル大辞泉 「身を砕く」の意味・読み・例文・類語

くだ・く

大変な苦労努力をする。身をにする。「―・いて研究にうち込む」
ひどく悩み苦しむ。
「命も堪ふまじく、―・きておぼし惑ふ」〈・若菜下〉
[類語]ひたすらいちずひたむき一筋ただただただ専一ひとえに一心一念一路一散一目散一直線一本槍一点張り一辺倒一意専心営営せっせ遮二無二無二無三がむしゃら一心不乱脇目も振らずまっしぐらしゃかりきしゃにむに無心粉骨砕身無我夢中熱中夢中直線的専心専念没入没頭没我傾注傾倒猪突猛進ストレート我を忘れるこんを詰める身を入れる心血を注ぐ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「身を砕く」の意味・読み・例文・類語

み【身】 を 砕(くだ)

  1. 力の限り骨を折って努力する。非常に苦労する。身を粉にする。
    1. [初出の実例]「命も堪ふまじく、身をくたきておぼし惑ふを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)
  2. 特に、一身を顧みないで仏に仕える。身を捨てる。
    1. [初出の実例]「身をくだきて、山林にまじり給ふ人なん、羨ましくおぼゆる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)忠こそ)

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