驀地(読み)バクチ

デジタル大辞泉の解説

ばく‐ち【×驀地】

[形動][文][ナリ]急に起こるさま。まっしぐらに進むさま。
「事実を事実と証する程の出来事が―に現前せぬうちは」〈漱石・幻影の盾〉

ましぐら【驀地】

[形動ナリ]まっしぐら」に同じ。
「―に打って出でたり」〈太平記・九〉

まっしぐら【驀地】

[副]《古くは「まっしくら」か》激しい勢いで目標に向かって突き進むさま。いっさんに。「ゴールめざして驀地に走る」「出世街道を驀地に進む」

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大辞林 第三版の解説

ばくち【驀地】

( 形動 ) [文] ナリ 
まっしぐらに進むさま。驀然。 「之を攻むるや、威を揮つて-に進み/肉弾 忠温

ましくら【驀地】

( 副 )
〔「ましぐら」とも〕
激しい勢いで進んで行くさま。まっしぐら。 「六波羅の兵一万余騎、…-に打て出たり/太平記 9

まっしぐら【驀地】

( 副 )
〔「ましくら」の転〕
(多く「まっしぐらに」の形で)激しい勢いで目的に向かって進んで行くさま。 「 -に突き進む」

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精選版 日本国語大辞典の解説

ばく‐ち【驀地】

〘形動〙 =ばくぜん(驀然)
※済北集(1346頃か)四・十月聞鶯「竹間歌簧発、怪得元来是小春
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「第三の真理が驀地に現前する」 〔貴耳集〕

ましぐら【驀地】

〘形動〙 (古くは「ましくら」) 激しい勢いで突き進むさま。いっさんに。勢いこんで。まっしぐら。
保元(1220頃か)中「武蔵、相模のはやりをの物どもが、ましくらに打てかかるを」
[補注]「ましくらに」の形で連用修飾に用いられるものが殆どである。また、「まっしくら」の語形は中世からある。古く「く」は清音で、濁音化は明治以降のことか。

まっしぐら【驀地】

〘形動〙 (古くは「まっしくら」か) 「ましぐら(驀地)」の変化した語。
※太平記(14C後)一六「主従十七騎にて敵二百騎か中へまっしくらに懸入ける間」

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