一意専心(読み)イチイセンシン

デジタル大辞泉 「一意専心」の意味・読み・例文・類語

いちい‐せんしん【一意専心】

(副詞的に用いて)わき目もふらず心を一つのことだけに注ぐこと。「一意専心環境問題に取り組む」
[類語]ひたすらいちずひたむき一筋ただただただ専一ひとえに一心一念一路一散一目散一直線一本槍一点張り一辺倒営営せっせ遮二無二無二無三がむしゃら一心不乱脇目も振らずまっしぐらしゃかりきしゃにむに無心粉骨砕身無我夢中熱中夢中直線的専心専念没入没頭没我傾注傾倒猪突猛進ストレート我を忘れるこんを詰める身を入れる身を砕く心血を注ぐ

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共同通信ニュース用語解説 「一意専心」の解説

一意専心

一意専心いちいせんしん 「他に心を向けず、一つの物事に集中すること」を意味する四字熟語。中国の古典「管子かんし」に由来する。仕事や学業で目標達成を目指す際に使う例が多い。大相撲の若ノ花(後の横綱3代目若乃花)は、1993年の大関昇進伝達式で「一意専心の気持ちを忘れず」との口上を述べた。岸田文雄首相は昨年の安倍晋三元首相の国葬で読んだ弔辞で、安倍内閣の外相を務めた自身の経験を「(外交に)一意専心取り組むことができたことを一生の誇りとする」と振り返った。

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精選版 日本国語大辞典 「一意専心」の意味・読み・例文・類語

いちい‐せんしん【一意専心】

  1. 〘 名詞 〙 ひたすら一つの事に心を集中すること。専心一意。
    1. [初出の実例]「一意専心に究めた〈略〉妖術教の奥義から」(出典:星を造る人(1922)〈稲垣足穂〉)
    2. [その他の文献]〔管子‐内業〕

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四字熟語を知る辞典 「一意専心」の解説

一意専心

ひたすら一つの事に心を集中すること。

[使用例] 私には、身についた封建的しつけ無闇といとわしい時期があって、二十歳という若さで父と死別したのに乗じ、それまでとは逆の方向へ一意専心つっぱしった[尾崎一雄まぼろしの記|1961]

[使用例] 着任の感想といっても、改まってないが、幸い健康も恢復したし、一意専心任務に励むつもりだ[阿川弘之米内光政|1978]

[解説] 「一意」は、ひたすらそのことだけに心を注ぐこと。

[類語] せんしんいち

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