一意専心(読み)イチイセンシン

デジタル大辞泉 「一意専心」の意味・読み・例文・類語

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共同通信ニュース用語解説 「一意専心」の解説

一意専心

一意専心いちいせんしん 「他に心を向けず、一つの物事に集中すること」を意味する四字熟語。中国の古典「管子かんし」に由来する。仕事や学業で目標達成を目指す際に使う例が多い。大相撲の若ノ花(後の横綱3代目若乃花)は、1993年の大関昇進伝達式で「一意専心の気持ちを忘れず」との口上を述べた。岸田文雄首相は昨年の安倍晋三元首相の国葬で読んだ弔辞で、安倍内閣の外相を務めた自身の経験を「(外交に)一意専心取り組むことができたことを一生の誇りとする」と振り返った。

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精選版 日本国語大辞典 「一意専心」の意味・読み・例文・類語

いちい‐せんしん【一意専心】

  1. 〘 名詞 〙 ひたすら一つの事に心を集中すること。専心一意。
    1. [初出の実例]「一意専心に究めた〈略〉妖術教の奥義から」(出典:星を造る人(1922)〈稲垣足穂〉)
    2. [その他の文献]〔管子‐内業〕

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四字熟語を知る辞典 「一意専心」の解説

一意専心

ひたすら一つの事に心を集中すること。

[使用例] 私には、身についた封建的しつけ無闇といとわしい時期があって、二十歳という若さで父と死別したのに乗じ、それまでとは逆の方向へ一意専心つっぱしった[尾崎一雄まぼろしの記|1961]

[使用例] 着任の感想といっても、改まってないが、幸い健康も恢復したし、一意専心任務に励むつもりだ[阿川弘之米内光政|1978]

[解説] 「一意」は、ひたすらそのことだけに心を注ぐこと。

[類語] せんしんいち

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