無二無三(読み)ムニムサン

デジタル大辞泉の解説

むに‐むさん【無二無三】

[名・形動]《「むにむざん」とも》
わき目をふらずいちずになること。また、そのさま。ひたすら。「ゴールを目ざし、無二無三に走る」
仏語。法華経に説く、仏となる道はただ一つ一乗であり、二乗、三乗にはないということ。無二亦無三(むにやくむさん)。
ただ一つしかないこと。二つとないこと。唯一。
「東大寺と申すは、一閻浮提(いちえんぶだい)―の梵閣」〈盛衰記・二四〉

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大辞林 第三版の解説

むにむさん【無二無三】

〔「むにむざん」とも。二、三はなく、唯一である意から〕
〘仏〙 〔法華経 方便品〕 仏教には二乗、三乗といった教えの違いはなく、唯一真実の一乗の教えのみがあること。
わき目もふらずに物事を行うこと。がむしゃら。ひたすら。 「 -に突進する」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

むに‐むさん【無二無三】

〘名〙 (「むにむざん」とも。「むにやくむさん(無二亦無三)」の略)
① 仏語。法華経に説く教えで、成仏の道はただ一つ一乗にあるのみで二乗三乗にはないということ。無二亦無三
※法華義疏(7C前)一「法華正言無二無三。会同帰一。此経直明万善成仏。不無二無三
② (形動) 転じて、ただ一つで、他には類のないこと。また、そのさま。無二亦無三。唯一無二。唯一。
※却癈忘記(1235)上「法師にて、又無量の大所得多かれども、せめての事には、在家にて、無二無三の信者にてあらむは、いまひときはの事におほゆ」
※源平盛衰記(14C前)二四「東大寺と申は、一閻浮提、無二無三の梵閣」
③ (形動) 脇目もふらず、一途になること。ひたむきになるさま。無二亦無三。一散。一心不乱。
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)一「デウスヲ muni(ムニ) musanni(ムサンニ) ゴタイセツニ ヲモイ タテマツル ヒトワ」

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