精選版 日本国語大辞典「無二無三」の解説
むに‐むさん【無二無三】
〘名〙 (「むにむざん」とも。「むにやくむさん(無二亦無三)」の略)
※法華義疏(7C前)一「法華正言二無二無三一。会同帰レ一。此経直明二万善成仏一。不レ言二無二無三一」
② (形動) 転じて、ただ一つで、他には類のないこと。また、そのさま。無二亦無三。唯一無二。唯一。
※却癈忘記(1235)上「法師にて、又無量の大所得多かれども、せめての事には、在家にて、無二無三の信者にてあらむは、いまひときはの事におほゆ」
※源平盛衰記(14C前)二四「東大寺と申は、一閻浮提、無二無三の梵閣」
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)一「デウスヲ muni(ムニ) musanni(ムサンニ) ゴタイセツニ ヲモイ タテマツル ヒトワ」
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