コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

間引き マビキ

5件 の用語解説(間引きの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ま‐びき【間引き】

[名](スル)
農作物をまびくこと。うろぬき。「コマツナを間引きする」
口べらしのため、嬰児(えいじ)を殺すこと。
本来あるべきものを省くこと。「間引き運転」

出典|小学館
デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

間引き【まびき】

苗の良好な生育のために,良い苗を残して他を引き抜き,十分な間隔をあける作業のことだが,転じて,人間の出生にあたり,貧困などを背景に,育てられないと考えた赤子を死亡させること。
→関連項目嬰児殺し帯祝松平定信

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

まびき【間引き】

本来は菜,大根など散播する作物の苗を,良好なものを残してその他を引き抜き,良苗の生育を助ける作業を〈間引き〉と呼んだ。おろぬく,うろぬくなどともいう。転じて人間の出生に当たり,虚弱,貧困などの理由で育てえないと考えた赤子を死亡させることにも,この語を用いた。この語はいわばそれについての公称であって,例えば奥羽地方では,おしかえす,もどす,ぶっかえすなど,生まれ出るものを生前の世界,いわば霊界に逆行させる意味の言葉が使われ,関東・中部では薪拾いにやった,魚捕りに行ったなど,葬地や処分法を意味する語が多く用いられた。

まびき【間引き thinning】

耕地にあらかじめ多くの種子をまいておいて,幼植物の期間に一部を除去して適正な密度にすること。作物が生産の目的に合った生育をするように,各個体に一定の生育空間を与えるために行う。多くの作物の場合,間引きを行わなくても面積当りの総生産重量は大きくは変わらないが,各個体の重量が小さくかつ変異が大きくなるので,ハクサイダイコンニンジンなどの野菜類では商品になるものの割合が極端に低下するし,テンサイでは収穫機が使えなくなったりするため,間引きは必須の作業となっている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内の間引きの言及

【帯祝】より

…また帯祝はやがて生まれる子どものための第1回めの共食の機会で,生児の生存権を社会的に認めるという意味があった。間引きが多く行われた近世でも,帯祝のすんだ子は育てねばならなかった。帯の長さはまちまちで,手拭いの長さのものもあり,帯に一つの呪力を認めていたと考えられる。…

【堕胎】より

妊娠中絶【若杉 長英】
[社会的要因]
 堕胎は家族の食料取得量が少ない社会,あるいは乳児に与えることのできる食料が母乳以外にはないような社会に多い。そのような社会では,堕胎や間引きは現在生きている人の生存を守るために行われると意識され,避妊,堕胎,間引きの間にそれほど大きな意味の違いを認めていない。また未婚の女性や未亡人の妊娠・出産に対して厳しいサンクション(制裁)がみられる社会でも,出産を逃れるためにしばしば堕胎が行われる。…

【溺女】より

…旧中国でみられた新生児殺害。水盆などで溺死させ,とくに女児が多かったための呼称。溺女の語は比較的新しく,宋代ごろには薅子(こうし)(まびき),不挙子などと呼ばれた。新生の女児殺害は先秦の《韓非子(かんぴし)》から知られ,主として経済的理由によって,為政者,知識人の禁令や論議にもかかわらず,江南を中心に広範に行われた。19世紀以後の西ヨーロッパ人の報告では,2割から4割に達するといわれ,女性の人口比率にも影響している。…

【園芸】より

…直まき法では間引作業がたいせつとなる。1~3回に分けて間引きし発育のそろったものを残すようにする。種まきには,種子を一面に広げてまき,土をふるい掛ける〈ばらまき〉,まき筋をつけて種子をひねり落とすようにまく〈すじまき〉,一定の間隔に数粒ずつまく〈点まき〉とがある。…

【間引き】より

…本来は菜,大根など散播する作物の苗を,良好なものを残してその他を引き抜き,良苗の生育を助ける作業を〈間引き〉と呼んだ。おろぬく,うろぬくなどともいう。…

※「間引き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

稀勢の里寛

1986- 平成時代の力士。昭和61年7月3日生まれ。中学卒で鳴戸部屋に入門し,平成14年3月初土俵。16年5月新十両,同年11月には18歳4ヵ月で新入幕をはたす。18年7月新三役小結,21年3月新関...

続きを読む

コトバンク for iPhone

間引きの関連情報