一日千秋(読み)イチニチセンシュウ

デジタル大辞泉 「一日千秋」の意味・読み・例文・類語

いちにち‐せんしゅう〔‐センシウ〕【一日千秋】

《「秋」は年の意》1日が非常に長く感じられること。待ちこがれる気持ちが著しく強いこと。一日三秋。いちじつせんしゅう。「一日千秋の思い」
[類語]待ち遠しい待ちどお待ち望む待ちあぐむ待ちわびる待ち焦がれる待つ待ち構える待ち受ける控える待ち設ける待ち伏せる待ちあぐねる待ちくたびれる待ち明かす待ち伏せ待ちぼうけ待機心待ち鶴首かくしゅ満を持する手薬練てぐすね引く首を長くする爪を研ぐ身構える身構えスタンバイ控え待ち兼ねる待望切望熱望希求願う腕をさする腕をしびれを切らすそわそわ待てど暮らせど待ち切れない

いちじつ‐せんしゅう〔‐センシウ〕【一日千秋】

いちにちせんしゅう(一日千秋)

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精選版 日本国語大辞典 「一日千秋」の意味・読み・例文・類語

いちにち‐せんしゅう‥センシウ【一日千秋】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「千秋」は千年の意 ) 一日がはなはだ長く感じられること。思慕の情がはなはだしく、待ちこがれる気持にいう。いちじつせんしゅう。一日(いちにち・いちじつ)三秋一刻千秋
    1. [初出の実例]「只官軍の向ふの日を頻りに渇望なせる事一日千秋(いちニチせんシウ)の如くなるに」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房一一)

いちじつ‐せんしゅう‥センシウ【一日千秋】

  1. 〘 名詞 〙いちにちせんしゅう(一日千秋)
    1. [初出の実例]「雨に打たれ風に曝され一日(ジツ)千秋の思ひをなし」(出典:落語・花見趣向(1897)〈四代目橘家円蔵〉)

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四字熟語を知る辞典 「一日千秋」の解説

一日千秋

一日がはなはだ長く感じられること。思慕の情がはなはだしく、待ちこがれる気持ちにいう。

[活用] ―の思い。

[使用例] 正月叔父年賀に来るのを一日千秋の思いで待った。年玉の袋を、必ずくれたからである[永井龍男*身辺すごろく|1976]

[使用例] 古狐め、早く浴衣を着てくれないかなと、一日千秋どころか一秒万秋の思いで待っていると、突然〈略〉目の前を白いものが駈け去っていった[井上ひさし*新釈遠野物語|1976]

[解説] 「秋」は千年の意。元来は、一日会わないと千年も会わないような気がすること。「いちじつせんしゅう」ともいいます。

[類語] いちにちさんしゅう一刻千秋

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ことわざを知る辞典 「一日千秋」の解説

一日千秋

一日がはなはだ長く感じられること。思慕の情がはなはだしく、待ちこがれる気持ちにいう。「千秋」は千年の意。

[使用例] 私の着くのを一日千秋の思いで待っているだろうに[有島武郎*或る女|1919]

一日千秋

[参照] 一日千秋

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