自然科学の法則に逆らうことはおこりえないと考えている人は多い。このときには科学的可能性が問題になっているわけである。しかし科学の理論は変化するので、以前は科学的に不可能と思われていたことで可能になったこともある。たとえば、物質の変化の前後で変化にあずかった物質の質量は不変であると以前は信じられていたが、ごく微量ながら増減があることが可能であるというように、現在では科学のいうところも変わってきている。「科学的に不可能なこともおきることが論理的には可能である」と論ずる人もいるが、その際の「論理的」の意味はかならずしもはっきりしない。可能性の意味は決めておかず、ただ、必然性との対比を公理的に表現し、その公理論の展開を通じて、可能性にまつわる議論を整理しようという目的で展開されているのが様相論理学であるが、これに対して批判的な論理学者もいる。
[吉田夏彦]
初冠,加冠,烏帽子着ともいう。男子が成人し,髪形,服装を改め,初めて冠をつける儀式。元服の時期は一定しなかったが,11歳から 17歳の間に行われた。儀式は時代,身分などによって異なり,平安時代には髪を...