デジタル大辞泉 「粗」の意味・読み・例文・類語
そ【粗】[漢字項目]
〈ソ〉1 大ざっぱで念入りでない。いいかげん。「粗雑・粗製・粗末・粗密・粗野・粗略/精粗」
2 物を勧めるとき謙遜を表す語。「粗品・粗酒・粗茶」
〈あら〉「粗筋」[難読]
〈ソ〉
〈あら〉「粗筋」


なるなり」とあり、鹿のよく走る意とする。麗字条にも「
(なら)びて行くなり」とあって、鹿には群行の性があり、ただ羊のように一団とならず、競って奔(はし)るところから、
雑(そざつ)・
笨(そほん)の意があり、粗と通用する。卜文に二鹿に従う字がある。
 アラシ・オロソカナリ・フトシ 〔字鏡集〕
 ヲロソカ・オホイナリ・アラシ・フトシ
・粗tsaは同声。
(疎)・
shiaも声義が近い。粗は粗穀、
はあらめの
である。
字条参照。
穢▶・
悪▶・
官▶・
狂▶・
▶・
豪▶・
才▶・
醜▶・
人▶・
▶・
粗▶・
茶▶・
飯▶・
暴▶・
猛▶・
略▶・
▶
・細
・精
・


なり」とあり、粗米をいう。すべて粗大・粗悪なものをいう。
・
(そ)と声義において通じる。
字鏡〕粗 阿良々(あらら)〔名義抄〕粗 アラカジメ・ホボ・アシラフ・アラアラ・カタラフ・ホノカ・オホイナリ 〔字鏡集〕粗 マジラフ・カタラフ・ホノカ・アラウシテ・アラアラ・アラカジメ・ホボ・アラシ・オロソカ・オホイナリ
tsa、
(疎)shiaは声義近く、粗は粗米、
(そ)は鹿がばらばらに走るさま、
は歯かずの少ないくし。それぞれ字源を異にするが、もと同系の語である。
字条参照。
▶・粗豪▶・粗忽▶・粗才▶・粗雑▶・粗醜▶・粗食▶・粗人▶・粗拙▶・粗饌▶・粗
▶・粗粗▶・粗壮▶・粗燥▶・粗繰▶・粗俗▶・粗率▶・粗大▶・粗淡▶・粗茶▶・粗通▶・粗飯▶・粗鄙▶・粗浮▶・粗服▶・粗放▶・粗暴▶・粗樸▶・粗笨▶・粗末▶・粗猛▶・粗野▶・粗略▶・粗
▶・粗
▶・粗劣▶・粗鹵▶・粗陋▶・粗漏▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...