かんから(読み)カンカラ

デジタル大辞泉 「かんから」の意味・読み・例文・類語

かん‐から

[名]
缶詰などの空き缶
かんから太鼓」の略。
[副]堅い物がぶつかってたてる高い音を表す語。
[類語]かたりがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかちゃかちゃかちりかちかちこつこつどんとんとんとんどんどんかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりかんかんがんがん

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精選版 日本国語大辞典 「かんから」の意味・読み・例文・類語

かん‐から

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 缶詰などの空き缶。
      1. [初出の実例]「かんからがからっぽになっているので」(出典:丘の明り(1967)〈庄野潤三〉)
    2. かんからだいこ(━太鼓)」の略。
      1. [初出の実例]「かんからの入りし手品の鳴物になり」(出典:歌舞伎・日月星昼夜織分(1859))
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 堅い物がぶつかってたてる音を表わす語。
  3. [ 3 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙からから[ 一 ]
    1. [初出の実例]「海の底までカンカラに干上って了ふ」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉四月暦)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「かんから」の意味・わかりやすい解説

カンカラ

歌舞伎および寄席などの囃子楽器。革鳴楽器すなわち太鼓一種で,「カンカラ太鼓」ともいう。大太鼓を小型にしたようなものであるが,革面の張り方が強く,カンカラといった音色がするのでこの名がある。これを櫓 (やぐら) の上で打つときは「櫓太鼓」といい,棒に差してかつぎ,市中を興行が行われることを触れて歩く場合には「触れ太鼓」ともいう。胴は原則として唐草模様の布で包み,桴 (ばち) は普通はカシの細桴を用いる。現在では,大鼓 (おおかわ) を竹桴で打って代用したりすることもある。

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