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ジェームズ James, Charles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジェームズ
James, Charles

[生]1880.4.27. ノーサンプトンシャー,アールスバートン
[没]1928.12.10. ボストン
イギリス生れのアメリカの化学者。ロンドン大学のユニバーシティ・カレッジ卒業 (1904) 。アメリカに渡ってニューハンプシャー大学教授。希土類元素に関する広範な研究を行い,純度の高い希土の製造,固定を行なった。

ジェームズ
James, George Wharton

[生]1858.9.27. リンカーンシャー,ゲインズバラ
[没]1923.11.8. カリフォルニア,パサディナ
イギリス生れのアメリカ南西部地域の探検家,紹介者。 1881年アメリカに移り,89年までカリフォルニア,ネバダでメソジスト派牧師。アメリカ南西部の地理,インディアンの生活についての調査報告および著述が多く,彼らと親しくつきあったことでも有名。主著『グランド・キャニヨン周辺』 In and Around the Grand Canyon (1900) ,『南西部の先史時代の断崖住居』 Prehistoric Cliff Dwellings of the Southwest (18) 。

ジェームズ
James, Henry

[生]1843.4.15. ニューヨーク
[没]1916.2.28. ロンドン
アメリカの小説家。哲学者を父として,名門の富裕な家に生れ,兄ウィリアムとともに幼い頃から何度かヨーロッパに旅行した。ハーバード大学に学び,1875年からヨーロッパに永住,長編『ロデリック・ハドソン』 Roderick Hudson (1875) ,『アメリカ人』 The American (77) ,中編『デイジー・ミラー』 Daisy Miller (79) で文名を確立,以後『ある婦人の肖像』 The Portrait of a Lady (81) ,『鳩の翼』 The Wings of the Dove (1902) ,『使者たち』 The Ambassadors (03) ,『黄金の鉢』 The Golden Bowl (04) など,欧米間の文化,人間性の相違を扱った「国際小説」を発表したほか,旅行記,書簡,評論などを残した。視点人物の設定,内面描写など技法上でも新生面を開き,ジョイス,プルーストらの先駆者として 20世紀最大の作家の一人に数えられる。

ジェームズ
James, Jesse Woodson

[生]1847.9.5. ミズーリ,センタービル付近
[没]1882.4.3. ミズーリ,セントジョーゼフ
アメリカ西部における最も著名な無法者の一人。ジェシー・ジェームズとして知られる。南北戦争当時 15歳で南軍ゲリラ隊に加わり活躍したが,戦後無法者の宣告を受け,1867年に「ジェームズ団」を組織して銀行襲撃,列車強盗を働き,仲間の裏切りにより殺された。弱者や牧師,南部は襲わず,義賊として伝説化された。

ジェームズ
James, Marquis

[生]1891.8.29. メリーランドスプリングフィールド
[没]1955.11. ニューヨーク,ライ
アメリカのジャーナリスト,作家。 1917~19年軍務に服し第1次世界大戦下のフランスに渡る。 23~32年『アメリカ在郷軍人会月報』 American Legion Monthlyの編集スタッフとなり,アメリカの歴史,伝記を多数著わした。 37年『アンドルー・ジャクソン伝』 Andrew Jacksonでピュリッツァー賞を得た。

ジェームズ
James, William

[生]1842.1.11. ニューヨーク
[没]1910.8.26. ニューハンプシャー,チョコルア
アメリカの哲学者,心理学者,いわゆるプラグマティズムの指導者。小説家 H.ジェームズの兄。 1861年ハーバード大学理学部へ入学,のち同大学の医学部へ移籍。 67~68年ドイツに留学し,フランスの哲学者 C.ルヌービエなどの影響を受け,心理学,哲学に心をひかれた。 69年卒業,学位を得たが開業せず,療養と読書に過した。 72年ハーバード大学生理学講師。のち心理学に転じ,伝統的な思考の学としてではなく生理心理学を講じ,実験心理学に大きな貢献をした。また,ドイツの心理学者 C.シュトゥンプを高く評価。さらに宗教,倫理現象の研究に進み,その後哲学の研究に入った。その立場は根本的経験論に基づく。そのほか,82年頃から心霊学に興味をもち,アメリカ心霊研究協会の初代会長をつとめた。主著『心理学原理』 The Principles of Psychology (1890) ,『信ずる意志』 The Will to Believe and Other Essays in Popular Philosophy (97) ,『宗教的経験の諸相』 The Varieties of Religious Experience (1901~2) ,『プラグマティズム』 Pragmatism (07) ,『根本経験論』 Essays in Radical Empiricism (12) 。

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デジタル大辞泉の解説

ジェームズ【James】[英国王]

英国王。
(1世)[1566~1625]在位1603~1625。スコットランド王としては6世。在位1567~1625。スチュアート王朝の祖。王権神授説をとり、絶対王政を敷き、しばしば議会と対立。また、新教徒を弾圧、聖書英訳を命じて欽定訳聖書(ジェームズ王聖書)を作った。
(2世)[1633~1701]在位1685~1688。チャールズ2世の弟。ピューリタン革命亡命王政復古で帰国し、海軍卿として活躍。1688年、名誉革命でフランスに亡命。

ジェームズ【James】[米国の哲学者・小説家]

(William ~)[1842~1910]米国の哲学者・心理学者。の兄。プラグマティズム創始者の一人。ドイツ観念論に反対し、哲学の実用的価値を提唱。著「心理学原理」「プラグマティズム」「宗教的経験の諸相」など。
(Henry ~)[1843~1916]米国の小説家。英国に帰化。の弟。心理主義文学の先駆者。作「ある婦人の肖像」「ねじの回転」など。

ジェームズ(Jesse Woodson James)

[1847~1882]米国開拓時代の無法者。南北戦争では南軍のゲリラに参加。戦後、兄フランクと強盗団を組織、銀行や列車を襲ったが、手下に殺された。

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百科事典マイペディアの解説

ジェームズ

米国のブルース歌手,ギター奏者,作曲家。割れたガラス瓶の首の部分をギターの弦に押しつけて演奏するボトル・ネック奏法の名手。1951年にR.ジョンソンのカバー曲《ダスト・マイ・ブルームDust My Broom》でレコード・デビューし,これによって全米の注目を浴びた。
→関連項目ベリー

ジェームズ

英国の小説家。W.ジェームズの弟に当たる。ニューヨークの裕福な知識人の家に生まれ,少年期に家族とともに数度ヨーロッパに滞在。ハーバード大学にも在籍したが,1865年ごろから雑誌に寄稿を始める。
→関連項目怪奇小説キャザー

ジェームズ

米国の列車強盗団の首領。南北戦争中,南部軍のゲリラであるカントリル遊撃隊に加わって活動し,兄フランクやヤンガー兄弟と組み,西部で悪名をとどろかせた。1876年ミネソタ州で銀行襲撃に失敗してから落ち目となり,手下に撃たれて死んだ。

ジェームズ

米国の心理学者,哲学者。1872年以来ハーバード大学の生理学,哲学,心理学の教授を歴任。心理学ではブントをはじめとするドイツ心理学の要素的傾向に反対し,〈意識の流れ〉を主張した。
→関連項目機能心理学シラー心霊研究協会善の研究ソーンダイクミュンスターバーグロイス

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世界大百科事典 第2版の解説

ジェームズ【Jesse Woodson James】

1847‐82
アメリカ西部の無法者。ジェシー・ジェームズと呼びならわされる。ミズーリ州に牧師で農民の子として生まれた。南北戦争に際し,兄のフランクとともに南軍に志願,残虐なことで知られるW.C.カントリル指揮下のゲリラ隊に入り,ミズーリ,カンザス地方を暴れまわった。戦後,そのゲリラ仲間10人ほどが集まって銀行強盗を始めると,ジェシーはいつしか首領となり,1873年には列車強盗も始め,神出鬼没ぶりで追跡隊を悩ませた。

ジェームズ【Henry James】

1843‐1916
アメリカ人として生まれ,イギリスに帰化した小説家。ニューヨークで生まれたが,幼少のころから一家はヨーロッパ滞在を繰り返し,型にはまった教育を嫌う宗教哲学者の父の方針もあって,正規の学校教育は受けなかった。18歳のとき近所の火事の消火作業中に傷を受け,南北戦争に参加できなかった。19歳でハーバード大学に入学したが1年で退学し,バルザックホーソーンの影響下に創作を始めた。1864年に短編や書評が雑誌に載り,以後短編,書評のほかに旅行記,演劇評なども執筆,しだいに新人作家として認められる。

ジェームズ【William James】

1842‐1910
アメリカの心理学者,哲学者。アメリカにおける実験心理学の創始者のひとり,哲学においてはプラグマティズムを広い思想運動に発展させ,現代哲学の主流の一つにした指導的学者として知られる。父親のヘンリー・ジェームズHenry J.(1811‐82)は宗教・社会問題の著述家,父親と同名の弟は著名な小説家。ニューヨーク市に生まれ,幼時期(1843‐45),少年時代(1855‐60)をヨーロッパ各地で過ごし,1860年に画家を志望してアメリカの宗教画家W.M.ハントに師事したが,まもなく才能がないことを知って断念,翌年には,ハーバード大学のロレンス科学学校に入学し,はじめは化学を専攻,後に解剖学と生理学を学び,さらに医学に進んだ。

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大辞林 第三版の解説

ジェームズ【James】

(一世)(1566~1625) イギリス(イングランド)国王(在位1603~1625)。スコットランド王(在位1567~1625)としては六世。スチュアート朝の祖。王権神授説を主張し、国教主義の強化などで議会と激しく対立した。
(二世)(1633~1701) イギリス国王(在位1685~1688)。カトリックの復活と絶対主義の再興をはかって議会と対立。名誉革命で王位を追われた。

ジェームズ【James】

〔Henry J.〕 (1843~1916) アメリカ生まれのイギリスの小説家。の弟。英米心理主義小説の先駆者。代表作「ある婦人の肖像」「ねじの回転」
〔Jesse Woodson J.〕 (1847~1882) アメリカ開拓時代の無法者。南北戦争で南軍のゲリラに参加。戦後も兄弟らと組み銀行や列車を襲ったが、手下に殺された。ジェシー=ジェームズ。
〔William J.〕 (1842~1910) アメリカの哲学者・心理学者。の兄。純粋経験から出発する根本的経験論を唱え、その立場から心理現象や意識の流れを分析し、一切の価値・真理の基準を具体的行為の成功・効果に求める。パースとともにアメリカ-プラグマティズムの代表者。著「心理学原理」「プラグマティズム」「宗教的経験の諸相」など。

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367日誕生日大事典の解説

ジェームズ

生年月日:1880年4月27日
アメリカの化学者
1928年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典内のジェームズの言及

【ある婦人の肖像】より

…アメリカの作家H.ジェームズの小説。1881年刊。…

【感情】より

…いずれもわれわれにとってきわめて身近なものでありながら,この感情の学問的解明は遅れており,相互に対立し合うさまざまな説明が与えられている。たとえば情動は,古い時代には意識の側から説明されていたが,これに対してW.ジェームズは〈悲しいから泣くのではなく,むしろ泣くから悲しいのだ〉と,これを神経興奮に続いて起こる身体的変化の側から説明し(ジェームズ=ランゲ説),心理学に変革をひき起こした。ところが一方,そのように情動は生理的混乱の意識への反映であり無意味な意識現象だとする見方に対して,怒りやヒステリーの発作でさえ,順序だった行動によって対処しえぬ状況を避けようとするそれなりに意味のある行動(P.ジャネ),象徴的行動(S.フロイト),その状況を虚構的に変容しようとする魔術的行動(J.P.サルトル),つまりは意識の全体的な態度だと見る見方が提出されている。…

【経験論】より

…合理論ないし理性主義に対立するが,この対立の代表は17~18世紀の西洋の大陸合理論対イギリス経験論である。W.ジェームズはこの対立を,諸原理によって進む硬い心の人と諸事実によって進む軟らかい心の人との気質の対立として説明した。経験論という邦訳語は《哲学字彙》(1881)以来定着している。…

【ジェームズ=ランゲ説】より

…一般に一つの理論と誤解されている。アメリカの心理学者W.ジェームズは,情動とは原因的場面の知覚にすぐ続いて起こる内臓と筋肉の変化を体験することであると主張した(1884)。これとまったく独立にデンマークの生理学者ランゲC.G.Langeは脈管における変化を体験するのが情動であるとした(1885)。…

【宗教心理学】より

…学問のはじまりは関連ある現象の分類にある。W.ジェームズは〈健やかな精神の人〉と〈病める魂の人〉という二大別を行い,人生を比較的楽天的に,肯定的に見る人と,人生の苦悩を人一倍感受し,その苦悩を通して,神を求める人とに分けた。前者はどちらかといえば,内在的な神あるいは汎神論的な考えに魅力を感じ,自分自身の中に神性,仏性をやどし,あるいは自然の美しい現象の中に神の営みを体験するタイプであり,後者は,超越的な神,きびしい父性的な神を信ずるタイプである。…

【心理学】より

…この考えは,デカルトのコギトから出発して意識の志向性(〈意識はつねに何ものかについての意識である〉)を人間理解の中心に据えたサルトルに受け継がれたが,心理学それ自体のなかでは力をもたなかった。W.ジェームズの機能主義心理学も,有名な〈意識の流れ〉という言葉からわかるように,個々の要素ではなく一つの全体的流れとしての意識の機能を問題とした。W.マクドゥーガルの本能論心理学も,精神の能動性を主張する学派の一つで,精神のあらゆる活動の推進力として生得的な本能を考えた。…

【心霊研究協会】より

…当初の目的は,死後生存にまつわる諸現象およびメスメリズムmesmerism(催眠)の厳密な調査,研究であった。歴代会長には,W.ジェームズ,ベルグソン,クルックス,ドリーシュら一流の学者が名を連ねる。3年後にはジェームズらの努力で,アメリカにも同様の団体が組織されている。…

【政治意識】より

…それは年齢や社会構造に応じての気質や性格の変化と結びつけることによって,さまざまな類型論を生んでいる。それらの中でも,W.ジェームズの〈かたい心〉〈やわらかい心〉と急進・反動型,保守・漸進型を結びつけたローエルAbbort L.Lowellの類型論は,その後,H.J.アイゼンクによって調査データの因子分析による裏付けをえて,広く用いられている。S.フロイトは,このような性格の形成をリビドー(性衝動)の発達と下意識の抑圧構造と結びつけ,政治意識の解釈に新しい領域を開いた。…

【多元論】より

…近世では,表象能力と欲求能力とを備えて無意識的な状態から明確な統覚を有する状態まで無数の段階を成すモナドを説くライプニッツ,近代ではその影響下にあって経験の根底に多数の実在を認め心もその一つとするJ.F.ヘルバルト,真の現実界は物質界を現象として意識する自由で個体的な多数の精神的単子から成ると説くH.ロッツェなどである。さらにまたW.ジェームズは自己の根本的経験論は多元論であり,世界はどの有限な要素も相互に中間項によって連続せしめられており,隣接項とともに一体を成しているが,全面的な〈一者性oneness〉は決して絶対的に完全には得られぬとして,多元論の立場から多元的宇宙を説き,一元論的な絶対的観念論の完結した全体的な宇宙観を退けた。【茅野 良男】
[インドの多元論]
 インドでは,ニヤーヤ学派バイシェーシカ学派の説が,多元論の代表とみなされている。…

【プラグマティズム】より

…プラグマティズムは哲学へのアメリカの最も大きな貢献であり,実存主義,マルクス主義,分析哲学などと並んで現代哲学の主流の一つである。プラグマティズムを代表する思想家にはC.S.パースW.ジェームズJ.デューイG.H.ミードF.C.S.シラーC.I.ルイスC.W.モリスらがいる。プラグマティズム運動は〈アメリカ哲学の黄金時代〉(1870年代~1930年代)の主導的哲学運動で,特に20世紀の最初の4分の1世紀間は全盛をきわめ,アメリカの思想界全体を風靡(ふうび)するとともに,広く世界の哲学思想に大きな影響を与えた。…

【霊媒】より

…有名な霊媒には,ヒューム(ホーム)Daniel Dunglas Home,パラディーノEusapia Palladino(以上物理的霊媒),パイパーLeonore Piper,ギャレットEileen Garrett(以上心理的霊媒)などがいる。そのうちパラディーノに関しては犯罪学者ロンブローゾらが,パイパーに関しては心理学者W.ジェームズらが,ギャレットに関しては生理学者カレルらが実験的研究を行っている。霊媒を通じて,通常では得られない死者に関する正確な情報が得られても,その由来を解釈する場合,死後生存仮説の対立仮説として,実在するあらゆる情報源から超感覚的に関連情報を探し出し利用したとする超ESP仮説があり,死後生存の証明はきわめて難しいとされる。…

※「ジェームズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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