ホトトギス(杜鵑∥時鳥∥不如帰)(読み)ホトトギス

世界大百科事典 第2版の解説

ホトトギス【ホトトギス(杜鵑∥時鳥∥不如帰)】

ホトトギス目ホトトギス科の鳥の1種,または同科の総称。ホトトギスCuculus poliocephalus(英名Eurasian little cuckoo)(イラスト)はカッコウ類の1種で,全長28cm,背面とのどは暗灰色,腹面は白と黒の横縞模様をしている。雌雄同色だが,雌にはまれに全体に赤褐色の羽色をした赤色型がある。カッコウやツツドリによく似ているが,この種のほうがひとまわり以上小さい。ヒマラヤから沿海州にかけてのアジアの東部で繁殖し,秋・冬季には南アジアや大スンダ列島に渡る。

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世界大百科事典内のホトトギス(杜鵑∥時鳥∥不如帰)の言及

【ウグイス(鶯)】より

…巣づくりや抱卵は雌だけが行う。5月末から7月初めころに繁殖するものは,しばしばホトトギスに托卵(たくらん)される。 この鳥が属するウグイス亜科には300種を超える鳥が含まれる。…

【托卵】より

…自分では巣をつくらずに,ほかの種の鳥の巣に卵を産みこみ,その後の世話をその巣の親鳥にまかせてしまう鳥の習性。ホトトギス科,ミツオシエ科,ムクドリモドキ科,ハタオリドリ科,ガンカモ科の鳥に見られる。この習性について最もよく調べられているのは,ホトトギス科のホトトギス属の鳥,特にカッコウである。…

【鳥】より

…大プリニウス《博物誌》の鳥に関する記述には,これら卜占官から得た知見が生かされている。中世ヨーロッパでも鳥の吉凶占いは広く実践され,鳥が家へ飛びこんでくれば凶,ホトトギスの初鳴きを路上で聞けば凶,またコノハズクが1度鳴けば死を,2度で計画の成就を,3度で結婚を予告する,などと伝えられる。なお,キリスト教伝説にはカラドリウスCaladriusという霊鳥が語られ,病人がこの鳥を直視できれば生き永らえうるといわれた。…

【時鳥と兄弟】より

…小鳥前生譚に属する動物昔話。盲目の兄が弟の好意を邪推,弟の腹を割いて殺した後,真実を知ってホトトギスに化し“弟恋し”と毎日八千八声鳴くという話。全国的に分布し,おもに兄と弟の悲劇を語るが,親と子,和尚と小僧の話になっている地域もある。…

※「ホトトギス(杜鵑∥時鳥∥不如帰)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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