上上(読み)ジョウジョウ

デジタル大辞泉 「上上」の意味・読み・例文・類語


うえ‐うえ〔うへうへ〕【上上】

高貴な身分の人々。
「さりとは口惜しき下々心底なり。―には仮にもなき事ぞかし」〈浮・五人女・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「上上」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じょうジャウジャウ【上上】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) この上なくよいこと。最もすぐれていること。また、そのさま。最上。上乗。⇔下下(げげ)
    1. [初出の実例]「永帰極楽。苦空伝音。如命命之鳥。禅波澄意。欲上上之蓮。皆以勝業」(出典本朝文粋(1060頃)一三・為空也上人供養金字大般若経願文〈三善道統〉)
    2. 「春雨を、まのあたりに、見るやうなり。上々の作也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
  3. 役者評判記」での歌舞伎役者の位付(くらいづけ)の一つ。「上」の上に位するもの。
    1. [初出の実例]「今の上上 立役山下半左衛門」(出典:評判記・役者大鑑(1692)二)

うえ‐うえうへうヘ【上上】

  1. 〘 名詞 〙 高貴な身分の人々。うえつがた。⇔したじたしもじも
    1. [初出の実例]「うへうへの事は申におよばず、したしたまでも」(出典:虎明本狂言・末広がり(室町末‐近世初))

うわ‐うわうはうは【上上】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴う場合もある ) 心がうわついて落ち着かないさまを表わす語。うかうか。うきうき。
    1. [初出の実例]「武道もおちつかぬとしるせり。いかさま諸げいうはうはとしてしっぽりとせず」(出典:評判記・役者口三味線(1699)京)

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