事切れる(読み)コトキレル

デジタル大辞泉 「事切れる」の意味・読み・例文・類語

こと‐き・れる【事切れる】

[動ラ下一][文]ことき・る[ラ下二]
息が絶える。死ぬ。「救急車が来たときにはすでに―・れていた」
事が終わる。落着する。
とくしてあはれ―・れよかし」〈平治・上〉
[類語]絶え果てる絶え入る死ぬ亡くなる死する没する果てる眠るめいするたおれる身罷みまか先立つ旅立つ死去する死亡する死没する物故する絶命する絶息する永眠する瞑目めいもくする逝去せいきょする長逝ちょうせいする永逝えいせいする他界する昇天する往生おうじょうする落命する急逝きゅうせいする急死する頓死とんしする横死する憤死する夭折ようせつする夭逝ようせいする息を引き取る冷たくなるえなくなる世を去る帰らぬ人となる不帰の客となる死出の旅に出る亡き数に入る鬼籍に入る幽明さかいことにする黄泉こうせんの客となる命を落とす人死に物化まかくたばる消え入るはかなくなる空しくなる仏になる朽ち果てる失命夭死臨終ぽっくりころり突然死即死

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精選版 日本国語大辞典 「事切れる」の意味・読み・例文・類語

こと‐き・れる【事切】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ことき・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 事が終わる。物事のきまりがつく。落着する。きまる。
    1. [初出の実例]「如此職事等往反已両三度、尚未事切云々者」(出典玉葉和歌集‐嘉応元年(1169)一二月二三日)
    2. 「汝が訴へ申す東国の庄の事、今までこときれねば、口惜しとや思ふ」(出典:十訓抄(1252)九)
  3. 死にそうだった人の息が絶える。死ぬ。
    1. [初出の実例]「纔(わづか)息の通ひけるも、事切(コトキレ)はてにければ」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)下)

事切れるの補助注記

は「縡切」とも書く。

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