滅多(読み)めった

精選版 日本国語大辞典「滅多」の解説

めった【滅多】

〘形動〙 (「めた」の変化した語。「滅多」はあて字)
思慮分別のないさま。不用意なさま。理由、根拠もないさま。確実でないさま。
※俳諧・桃青門弟独吟廿歌仙(1680)木鶏独吟「敵みかた頭二つのあらそひに 浄瑠璃作りめったなる
※雑話筆記(1719‐61)上「こう云へば湯武は滅多な人の様にきこゑが」
② むやみやたらであるさま。また、程度がはなはだしいさま。
※世話用文章(1692)上「其後熱気発着(ほかつき)滅多(メッタ)に卑隋涙(ひだるく)成申候」
※浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)中「わなわなふるひ手酌にて、めったに飲んでぞゐたりける」
③ よくあるさま、あたりまえであるさまを表わす。否定表現を伴って、むやみに…しない、時たましか…しない、簡単には…しないなどの意で用いる。
※絅斎先生敬斎箴講義(17C末‐18C初)「敵が多勢じゃ、強敵じゃと謂て、めったに破れる者でもなし」
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四「今の浮世で藤さんのやうに実意の有人は、めったにあるめへじゃアねへか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「滅多」の解説

めった【滅多】

[形動][文][ナリ]《「めた」と同語源。「滅多」は当て字
思慮の浅いさま。軽率であるさま。「滅多なことを言って怒らせてはまずい」
ごく当たり前であるさま。並大抵。「滅多なことでは驚かない」
度を越しているさま。むやみ。
「―に高価なる洋服を被り」〈逍遥当世書生気質
(多く「めったに」の形で、あとに打消しの語を伴って)まれにしかしないさま。まれにしか起こらないさま。「滅多に外出しない」「滅多に姿を見せない」
[類語](2ろくにろくろく/(3みだりやたらむやみ無性にむやみやたらめったやたらやみくもあまり無下に後先なし無謀無鉄砲めくら滅法盲目的後先見ず向こう見ず命知らず破れかぶれやけ自暴自棄ふてくされるやけくそやけっぱち自棄捨て鉢八方破れ無軌道放埒ほうらつ放縦放逸奔放野放図勝手次第好き勝手ほしいまま/(4千載一遇時機機会チャンス好機時節頃合い頃おいときおり機運潮時潮合い時宜機宜適期てっき時分時分どき商機勝機戦機タイミング得難いまれかけがえのない希有けう盲亀もうき浮木ふぼく一期一会いちごいちえ見せ場決め所思いがけない思いがけず待てば甘露の日和ひよりあり折よく僥倖ぎょうこうここぞ一世いっせ一代最初で最後図らずも決定的瞬間契機

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