うわさ うはさ【噂】
〘名〙
① 物事や人の身の上についてかげで話をすること。
また、その話。
※虎明本狂言・
口真似(室町末‐近世初)「あの人はそうじて人の
うわさを、なんのかのとよそへもいていはるるげなが」
※浄瑠璃・曾根崎心中(1703)道行「我もうはさのかずに入り、世にうたはれん」
※
俳諧・河船徳万歳(1653)「俳諧の連哥も中昔のは、うしろ付、用付
(ゆうづけ)、同意、前句のうはさ、一句のことはりたたざる事のみあり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
噂
うわさ
rumor
流言。口伝えに広まる話題。噂の内容は対象あるいは実体との照合ができない場合が多く,無責任なものが多い。発生状況によって個人的噂と社会的噂とに分類される。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
うわさ【噂】
だれか(何か)について話すこと,またその話それ自体(例えば〈故人のうわさをする〉)。しかも,その話の内容の真偽があいまいな場合には,〈流言〉や〈デマ(デマゴギー)〉と同義になるし,あいまいな話と単なる話という両方の意味を含んでいる点では〈ゴシップ〉に近い。例えば〈風のうわさに聞く〉という場合,だれかがだれかについての情報を口にするのを聞くとも解せるし,だれかについての真偽のあやふやな情報を耳にするという意味に解することもできる。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
世界大百科事典内の噂の言及
【世間話】より
…通常,ひとしきり世間にとりざたされる話,すなわち,うわさ話や巷談の類をいう。ただし,民俗学や口承文芸の分野では学術用語としてこれを用いる。単なる話として見過ごすのではなく,話の発生とその基盤ならびにそこでのありように独自の文芸性と価値観を見いだそうとするからである。しかし〈世間話〉という語自体は歴史的にみても古くはない。〈世間〉という言葉そのものが比較的新しい成立である。早くから用いられていたのは〈世〉もしくは〈世の中〉である。…
※「噂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報