湖水中に含まれる塩分(溶存する無機塩類濃度の合計)が1リットル中500ミリグラム(0.5‰)以上の湖。淡水湖に対比される。蒸発散量が降水量を上回るような内陸の乾燥気候下では、河川水の流出も地下水による漏出もない閉塞湖(へいそくこ)が形成され、湖水は濃縮されて塩湖となる。
イスラエルとヨルダンの国境に位置する死海(表面水の塩分約300g/l)、アメリカ合衆国のグレート・ソルト・レーク(同約270g/l)のように、海水(35g/l)の塩分より著しく濃度の高い湖(鹹湖(かんこ))はその典型であり、オーストラリアや南極ビクトリア・ランドなどにも分布する。砂漠の内陸盆地では、平坦(へいたん)なプラヤplayaとよばれる凹地が豪雨ののち一時的に冠水し、塩湖を形成することがある。海水が常温で濃縮されると塩化マグネシウム型の水質組成となり、死海の場合はこれにあたる。海水が流入する汽水湖のほかにも、福島県裏磐梯(うらばんだい)の川上青沼(1.5g/l)、宮城県蔵王(ざおう)の御釜(おかま)などの火山地域においてみられることがある。塩湖では淡水湖と異なり、安定な密度成層が維持されるため、湖水の循環は不活発で停滞が長く続く。強いアルカリ性を示し、水温の異常成層がみられることが多い。
[森 和紀]
salt lake
総固形物量が1,000cm3中0.5ɡ以上の塩水の湖。鹹湖(かんこ)とも。半乾燥~乾燥地域の内陸の無排水湖によく発達し,北米ユタの大塩湖や死海がその例。岩塩・石灰岩地帯や火山地帯にもみられる。成分は,Na・K・Mgなどの塩化物・炭酸塩・硫酸塩がほとんど。濃度が高くなると塩化物型になる。湖水循環は表層に限られ,深層には無酸素層ができることが多い。火山性以外はアルカリ性。海水の進入する湖は汽水湖。
執筆者:堀内 清司
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
※「塩湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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