デジタル大辞泉 「忠実やか」の意味・読み・例文・類語 まめ‐やか【忠=実やか】 [形動][文][ナリ]1 まじめなさま。心がこもっているさま。また、注意が行きとどいているさま。「忠実やかに立ち働く」「忠実やかに差配する」2 本格的なさま。いいかげんでないさま。「雪いたう降りて―に積もりにけり」〈源・幻〉3 実用的なさま。「女は―なる物を引き出でけると」〈落窪・三〉[派生]まめやかさ[名][類語]きりきりしゃん・きりり・きりっと・甲斐甲斐しい・きびきび・てきぱき・しゃきしゃき・はきはき・すいすい・忠実まめ・まめまめしい・小忠実こまめ・手忠実てまめ・足忠実あしまめ・筆忠実ふでまめ・骨身を惜しまず・きちんと・規則正しい・手取り足取り・几帳面・まじめ・大まじめ・生きまじめ・くそまじめ・愚直・四角四面・誠実・篤実・真摯・至誠・信実・篤厚・質実・堅実・堅気・実直・謹厳・生一本・一本気・勤勉・律儀・義理堅い・義理立て・良心的・ちゃんと・しっかり・しゃんと・きちんきちん・きっちり・かっちり・がっちり・規則的・整然 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「忠実やか」の意味・読み・例文・類語 まめ‐やか【忠実やか・実やか】 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「やか」は接尾語 )① いかにもまじめであるさま。うわついたところがなく真剣であるさま。本気。[初出の実例]「せうそこつかはしける女の返事に、まめやかにしもあらじなどいひて侍ければ」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋四・八七四・詞書)② 実際の役に立つさま。実用向きであるさま。[初出の実例]「女はまめやかなる物をひきいでけると、ちぎりを結ぶときこえんは、と有り」(出典:落窪物語(10C後)三)③ かりそめでないさま。本格的であるさま。本当。[初出の実例]「まめやかに降れば、かさもなきをのこどもただ引きに引き入れつ」(出典:枕草子(10C終)九九)④ ゆきとどいてねんごろであるさま。懇切なさま。[初出の実例]「返々御ととのへまめやかにそれにも御ちうせつにて候べく候」(出典:上杉家文書‐(享祿二年(1529)二月五日カ)佐子上臈局女房消息) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by