堅気(読み)カタギ

デジタル大辞泉 「堅気」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「堅気」の意味・読み・例文・類語

かた‐ぎ【堅気】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 心がしっかりしていて、まじめであること。浮薄でなく、ものがたい性格であるさま。りちぎ。きまじめ。
    1. [初出の実例]「六十八でも生得かたき赤がねさかやき剃たてて」(出典:浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)上)
    2. 「京都へ上って来て今度は堅気(カタギ)此方で家持ち商売はじめよ」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉四四)
  3. 従事している仕事がじみで、堅実であること。また、そういう職業。客商売やばくち打ち、やくざなどに対していう。
    1. [初出の実例]「又その前に身受をされて、堅気(カタギ)の人間になった事なら」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三)
  4. 型にはまって堅い感じがするさま。
    1. [初出の実例]「銘仙の酷くカタギな客蒲団を持ち出した」(出典:続末枯(1918)〈久保田万太郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android