時代錯誤(読み)ジダイサクゴ

デジタル大辞泉 「時代錯誤」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「時代錯誤」の意味・読み・例文・類語

じだい‐さくご【時代錯誤】

  1. 〘 名詞 〙 異なる時代の現象・事件・人物・思考などを、歴史の流れを考慮しないで結びつけて理解する誤り。アナクロニズム。俗には、時代の流れを無視した古くさい考えの意で用いられる。〔新らしい言葉字引(1918)〕
    1. [初出の実例]「どう考へても銀座に私がぶらつくのは時代錯誤だ」(出典:読書放浪(1933)〈内田魯庵〉窓から眺める)

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四字熟語を知る辞典 「時代錯誤」の解説

時代錯誤

時勢、時代の傾向に合わないこと。特に、時代に遅れた古い考えや行動についていう。

[使用例] 王という存在が、そもそも時代錯誤なんだね。伝統というより無知からくる単なる習俗が、権力らしいものを保たせているだけだ[北杜夫*さびしい王様|1969]

[使用例] 当時は最近とちがって、アナーキズムなどに関心を持ったりする人間は、時代錯誤のシンボルのように思われる時代だった[五木寛之*こがね虫たちの夜|1968]

[解説] 「錯誤」は認識事実とが一致しないという意味。

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