畑・畠(読み)はたけ

精選版 日本国語大辞典 「畑・畠」の意味・読み・例文・類語

はたけ【畑・畠】

〘名〙
野菜、また穀類をつくる耕地水田に対して、水を引き入れない耕地をいう。はた。白田(はくでん)
万葉(8C後)一八・四一二二「雨降らず 日の重なれば 植ゑし田も 蒔きし波多気(ハタケ)も 朝ごとに しぼみ枯れゆく」
② 得意とする分野。専門の領域。また、ある特定の分野や領域。
洒落本・商内神(1802)「おいらがはたけにゃア、薬にしたくても、そんなやぼてんはねへよ」
③ 類するもの。同類のもの。
※洒落本・廓大帳(1789)一「『ふりそでの女中は、かはいらしうざんすね』『松ばやの喜瀬川といふはたけだ』」
④ 女。女の腹。母胎子宮。〔最新百科社会語辞典(1932)〕
出自。うまれ。でどころ。出生地。出身階層。
※洒落本・傾城買四十八手(1790)しっぽりとした手「ナニサあのけいはこっちの畠(ハタケ)ではねへ女郎さ」

はた【畑・畠】

〘名〙 野菜や穀類を栽培する耕地。水田に対していう。はたけ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

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