的を射る(読み)マトヲイル

デジタル大辞泉 「的を射る」の意味・読み・例文・類語

まとを◦

うまく目標に当てる。転じて、うまく要点をつかむ。「―◦射た批評
[補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、本来の言い方とされる「的を射る」と、本来の言い方ではない「的を得る」について、どちらの言い方を使うか尋ねたところ、次のような結果が出た。
 平成15年度調査平成24年度調査
的を射る
(本来の言い方とされる)
38.8パーセント52.4パーセント
的を得る
(本来の言い方ではない)
54.3パーセント40.8パーセント

[類語]的確正確明確確実確か精確正しい適当安全はっきり定か明らか明白確固確然必至必然必定最右翼本命有力鉄板妥当適切適正至当穏当相応好適適合合致即応正当順当ぴったりころ合い程合い手頃てごろ適う適する合う沿うそぐう当てはまる当を得る

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精選版 日本国語大辞典 「的を射る」の意味・読み・例文・類語

まと【的】 を 射(い)

  1. 矢や弾を的に向かって放つ。また、放った矢、弾が的に命中する。
    1. [初出の実例]「とかくの弓に亀毛の矢をはげ、空化のまとをいんとするにたがはず」(出典:撰集抄(1250頃)九)
  2. 的確に要点をとらえる。
    1. [初出の実例]「このようなトルストイの姿勢が的(マト)を射ているかどうかは」(出典島崎藤村(1946‐56)〈平野謙新生)

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