寒い(読み)サムイ

デジタル大辞泉 「寒い」の意味・読み・例文・類語

さむ・い【寒い】

[形][文]さむ・し[ク]
温度の低さを不快に感じる。また、そう感じるほど温度が低い。「セーターを着ないと―・い」「冬の―・い朝」 冬》塩鯛歯ぐきも―・し魚の店/芭蕉」⇔暑い
恐ろしさなどで震え上がる。「心胆を―・からしめる」「背筋が―・くなる」
むなしくて寂しい気持ちになる。「冷酷な言葉を聞いて心が―・くなった」
内容や中味が貧弱である。貧しい。みすぼらしい。現在では多く「おさむい」の形で使われる。「報告書というにはお―・い内容だ」→お寒い
まったく面白くない。「―・いジョーク
金銭が不足している。「ふところが―・い」⇔暖かい
[派生]さむがる[動ラ五]さむげ[形動]さむさ[名]
[下接句]心胆を寒からしめるふところが寒い唇亡びて歯寒し賢者ひだるし伊達だて寒し氷は水よりでて水よりも寒し
[類語]肌寒い薄ら寒い寒寒深深凜凜冷え込むうそ寒い寒さ寒気寒波厳寒酷寒極寒余寒春寒はるさむ春寒しゅんかん寒の戻り冴え返る夜寒寒冷冷える底冷え花冷え梅雨寒梅雨冷え

さぶ・い【寒い】

[形][文]さぶ・し[ク]さむい」の音変化。
「それでもお前―・かろうではないか」〈一葉・わかれ道〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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