余光(読み)ヨコウ

デジタル大辞泉 「余光」の意味・読み・例文・類語

よ‐こう〔‐クワウ〕【余光】

日が暮れてなお残っている光。余映
先人のおかげ。余徳
[類語]残照夕日入り日西日落日落陽斜陽夕影残光夕映え夕日影残映夕焼け朝日薄明かり明かり灯火ライトともしびきらめき輝き光明光輝光耀こうよう光彩光芒こうぼう明るみ雪明かり月明かり星明かり川明かり花明かり街明かり窓明かりほの明るい薄明るい薄明かわたれ時たそがれたそがれ時夕明かりおぼろ微光ほのめく薄ら日ほのぼのトワイライト

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精選版 日本国語大辞典 「余光」の意味・読み・例文・類語

よ‐こう ‥クヮウ【余光】

〘名〙
① 残っている光。
(イ) 灯火の、もう少しで燃え尽きそうな光。
※菅家文草(900頃)一・残燈、風韻「余光不力扶持挙、競下蘆簾風」
(ロ) 日没後にもなお残っている光。
太平記(14C後)一四「忽払浮雲擁蔽、将耀白日之余(ヨ)」 〔阮籍‐詠懐十七首詩・其一四〕
② 余りある光。
※本朝無題詩(1162‐64頃)三・八月十五夜翫月〈藤原茂明〉「倩憶佗時携片影、豈如今夜賞余光
③ 先人の為した仕事・名声などがのちに与える影響やおかげ。余徳。
※鵞峰文集(1661か)四・記・出雲国杵築大社再興記「此亦神霊之余光乎」
※国会論(1888)〈中江兆民〉「其祖先塚中の枯骨の余光(ヨコウ)に頼り年中一事を作さざるも」 〔欧陽脩‐相州昼錦堂記〕

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普及版 字通 「余光」の読み・字形・画数・意味

【余光】よこう(くわう)

残光。他に及ぶ光。宋・欧陽脩〔相州昼錦堂記〕は相の人なり。世り、時の名爲(た)り。~(かいだい)の士、下風を聞きて餘光を、蓋(けだ)し亦た年り。

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