日本大百科全書(ニッポニカ) 「俳句(雑誌)」の意味・わかりやすい解説
俳句(雑誌)
はいく
総合俳句雑誌。1952年(昭和27)6月創刊。角川(かどかわ)書店を経て、角川学芸出版発行。初代編集長は石川桂郎(けいろう)。創刊号の編集後記に「私どもは『俳句』に接頭語も接尾語も附することなく、大通りを歩かせたいという念願から『俳句』という誌名を選んだ」とある。現代俳句各派の大家・中堅・若手の作品のほか、古俳句や近代俳句史の研究、当代俳壇における諸問題についての評論の発表の場を提供する。1955年に新人の登竜門としての角川俳句賞を設定するとともに各年度の俳壇動向を示す別冊『俳句年鑑』を発行。平成に入ると女性を中心とした俳句人口の増大に伴い、実作向上を強調した企画が続いた。
[鷹羽狩行]