


(ゆう)+夊(すい)。頁(けつ)は儀礼の際の人の姿、夊はたちもとおる形、それに心を加えた形であるから、正確にいえば、
(しゆ)+夊+心である。ただ憂の初文は
、〔説文〕十下に
を正字とし、「愁ふるなり。心頁に從ふ。
ひの心、顏面に形(あら)はる。故に頁に從ふ」(小徐本)とするが、頁は儀礼に従うときの人の姿である。金文の字は頭に喪章の衰
(さいてつ)を加える形で、象形。その
中にある形は寡で、未亡人をいう。〔説文〕はまた夊部五下に憂を録し、「和の行なり。夊に從ひ、
聲」とするが、和とは優字の訓である。金文の〔毛公鼎〕「先王の憂」の憂は象形。煩擾の意を示す。優・擾はみな憂に従う。
声とし、また憂声として優・
など五字を収める。擾はもと
(どう)に従う字で、
は手足をはげしく動かして舞う形、煩労の意がある。
yuも同系の語。〔説文〕十下に「
は憂ふる皃なり」とみえる。身を拗転して嘆く意であろう。
yuは〔詩、小雅、鹿鳴〕に「
(いういう)たる鹿鳴」とあって、鹿の哀切な鳴き声をいう。
▶・憂畏▶・憂鬱▶・憂慍▶・憂怨▶・憂悔▶・憂
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▶・憂
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憂・銷憂・深憂・盛憂・積憂・千憂・先憂・
憂・多憂・大憂・沈憂・丁憂・同憂・内憂・煩憂・忘憂・無憂・幽憂・離憂出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...