手近い(読み)テヂカイ

デジタル大辞泉 「手近い」の意味・読み・例文・類語

て‐ぢか・い【手近い】

[形][文]てぢか・し[ク]
手が届くほどの近さにある。すぐそばにある。「―・いいすに座る」
よく知られていてわかりやすい。「―・い例を引いて説明する」
[派生]てぢかさ[名]
[類語]程近い近い間近い間近じきすぐ至近近く目前鼻先手が届く指呼しこ咫尺しせき目睫もくしょうかん目と鼻の先身近手近卑近身辺そばかたわわき片方かたえ手もと付近近辺近傍近所最寄りもと足元座右左右手回り身の回りまのあたり目睫もくしょう面前目の前眼前現前目先鼻面はなづら鼻っつら前面正面真ん前手前先方直前

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手近い」の意味・読み・例文・類語

て‐ぢか・い【手近】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]てぢか・し 〘 形容詞ク活用 〙 手もとに近い。すぐ近くである。また、人々によく知られている。簡単で便利である。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「柳の葉を編て文をしるせるなどは手近(テヂカ)き書にも見へて」(出典:授業編(1783)一)
    2. 「手近い肉の一切れを挟んで口に入れた」(出典:牛鍋(1910)〈森鴎外〉)

手近いの派生語

てぢか‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android