日本大百科全書(ニッポニカ) 「月山(島根県)」の意味・わかりやすい解説 月山(島根県)がっさん 島根県北東部、安来(やすぎ)市広瀬町にある山。標高183.9メートル。『出雲国風土記(いずものくにふどき)』には「勝日(かつひ)山」とある。吐月山(とげつさん)とも称された。山麓(さんろく)は急崖(きゅうがい)をなし、中世には要害の地として頂上に尼子(あまご)氏の居城(国史跡富田(とだ)城跡)があった。頂上は平坦(へいたん)で、城跡のほか勝日高守(かつひたかもり)神社、山中鹿介幸盛(しかのすけゆきもり)記念碑などがあり、太鼓壇、千畳平はサクラの名所。山麓では中世の城下町遺構の発掘調査が行われ、出土品は安来市立歴史資料館に展示されている。[矢野 博][参照項目] | 尼子氏 | 月山城 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例