(読み)サイ

デジタル大辞泉 「歳」の意味・読み・例文・類語

さい【歳】[漢字項目]

常用漢字] [音]サイ(呉) セイ(漢) [訓]とし
〈サイ〉
一か年。とし。「歳費歳末終歳年年歳歳
年月。「歳月千歳せんざい
木星のこと。「太歳たいさい
作物の実り。「凶歳
〈セイ〉とし。「歳暮
[難読]千歳ちとせ

さい【歳】

[接尾]助数詞年齢・年数を数えるのに用いる。「三」「満五
[類語]ねんとし周年

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精選版 日本国語大辞典 「歳」の意味・読み・例文・類語

さい【歳】

  1. [ 1 ] 太陽暦で、地球が太陽を一周する時間。太陰暦で、月が地球を一二周する間。年。
    1. [初出の実例]「次第に法のことくとかんこと、月四月より歳(サイ)(〈注〉トシ)にいたらん」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)六)
    2. [その他の文献]〔爾雅‐釈天〕
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 年齢や年数を数えるのに用いる。
    1. [初出の実例]「年八歳以前に法花経を誦持するに」(出典:日本霊異記(810‐824)上)

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普及版 字通 「歳」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

(旧字)
13画

[字音] サイ・セイ
[字訓] とし・みのり

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
字の初形は犠牲を割く戉(えつ)(鉞(まさかり))の形。のちその刃部に(歩)を大小に分けてしるし、字形となった。従って今の字形は、戉+。〔説文二上に「木星なり」とし、に従って戌(じゆつ)声とするが、戌に従う字ではない。卜文に祭名として戉の字がみえ、のちの字形を用いる。戉は犠牲を宰割する意であろう。〔書、洛誥〕に「王、新邑に在りて烝・祭・す」とあって、古くは祭名に用いた。金文の〔毛公鼎〕に「用(もつ)てし、用て(征)せよ」とあるのも祭祀の意。また卜辞や〔鼎(こつてい)〕に「來」、斉器の〔国差(こくさたん)〕に「國差、立事(事に(のぞ)む)の」のように、年歳の意とする。おそらく歳祭は、年に一度の大祭であったのであろう。木星を歳星といい、古い暦術と関係が深いが、歳星の知識は戦国期以後にみえる。

[訓義]
1. まつり、戉を以て肉を切って祭る。
2. とし、としつき、一年、年齢。
3. みのり、禾穀の成ること。

[古辞書の訓]
名義抄 トシ/是・今 コトシ/兩 フタトセ/昔 コゾ

[声系]
〔説文〕に声としてなど九字を収め、その声はだいたい(わい)と(かい)の二系に分かれる。と声義の関係は明らかでなく、擬声的な語が多いようである。

[熟語]
歳悪歳晏・歳陰・歳課歳華・歳会歳隔・歳寒歳旱・歳季・歳紀歳禧・歳・歳久・歳凶・歳歳饉・歳計・歳月歳歉・歳元・歳功・歳貢・歳光歳更・歳候・歳歳・歳在・歳市・歳次・歳事歳時・歳首・歳酒・歳周・歳終・歳熟歳出・歳序・歳除・歳進・歳数・歳制・歳星・歳夕・歳節歳薦歳旦・歳中・歳朝・歳調・歳豆・歳登・歳徳歳入・歳稔・歳破・歳晩・歳費・歳尾・歳物・歳病歳幣・歳暮・歳・歳俸・歳報・歳豊・歳末・歳満・歳夜・歳籥・歳余・歳飫・歳用・歳陽・歳暦・歳賂・歳臘
[下接語]
悪歳・晏歳・閲歳・往歳・改歳・隔歳・旱歳・冠歳・寒歳・忌歳・飢歳・期歳・餽歳・客歳・旧歳・去歳・虚歳・凶歳・頃歳・迎歳・倹歳・献歳・歉歳・玄歳・故歳・荒歳・候歳・曠歳・今歳・嗣歳・弱歳・旬歳・初歳・仍歳・穣歳・新歳・星歳・昔歳・積歳・千歳・徂歳・壮歳・早歳・卒歳・太歳・髫歳・齠歳・当歳・登歳・同歳・年歳・稔歳・半歳・万歳・晩歳・比歳・富歳・暮歳・芳歳・報歳・豊歳・毎歳・末歳・来歳・累歳・歴歳・連歳

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動植物名よみかた辞典 普及版 「歳」の解説

歳 (トシ)

植物。イネ科の一年草,薬用植物。イネの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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