鎮(漢字)

普及版 字通「鎮(漢字)」の解説


常用漢字 18画

(旧字)鎭
人名用漢字 18画

[字音] チン
[字訓] しずめる・おさえる

[説文解字]

[字形] 形声
旧字は鎭に作り、眞(真)(しん)声。眞に塡・(てんちん)の声がある。眞は死者の象。飢饉・疫病などで非命に(たお)れたもので、その呪霊は最も恐るべきものとされ、これを塡(うず)め、祠屋に(お)き、その瞋(いか)りを柔らげ鎮めた。鎮とは鎮魂の意。〔説文〕十四上に「(はく)(すごろく)の壓(おさへ)なり」とあるのは、字の初義ではない。地域の名山は、その地の鎮めとして信仰され、四鎮五岳のようにいう。

[訓義]
1. しずめる、呪霊をしずめる、その地域をしずめ守る。
2. おさえる、おさえ安んずる、おもし、おもり。
3. 玉器、玉瑞の類、呪鎮に用いる。
4. 地域の名、軍鎮。
5. 塡と通じ、うずめる、ふさぐ。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕鎭 カシヅク・シヅム・ヤスシ・サヅク・フセグ・トコシナヘ・オモシ・カタシ・ツネ・カサナル・オク・シキリ・ノリ・トトノフ・ツツシム・マコト・カナヘ/鎭壓 カサナリオソフ/鎭 ミヅカネノケブリ/羇鎭 イモツラフダ

[語系]
鎭tien、塡・dyenは声義近く、塡・(てん)はともに塡塞の意。邪霊を塡塞して鎮めることをいう。

[熟語]
鎮厭鎮遏・鎮安鎮慰・鎮衛・鎮遠鎮扞鎮捍鎮禦・鎮軍・鎮圭鎮護・鎮紙・鎮子・鎮止・鎮日・鎮守鎮戍・鎮集・鎮常・鎮心鎮綏・鎮静・鎮石・鎮息・鎮定鎮撫・鎮辺・鎮厭
[下接語]
遠鎮・外鎮・岳鎮・玉鎮・軍鎮・郡鎮・山鎮・四鎮・自鎮・州鎮・重鎮・書鎮・征鎮・地鎮・藩鎮・撫鎮・風鎮・文鎮・兵鎮・辺鎮・方鎮・雄鎮・要鎮

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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